おいしそうなイチゴの形のお菓子。島根・出雲市の老舗和菓子店の「日本で唯一」をうたった新商品の「もなか」だ。ダイエットや健康のため、甘いものを控えなくてはならないという人にも、甘い和菓子を楽しんでほしいという思いを込め、誕生した。

3年かかった新商品「モナ閣下」

このもなかをつくっているのは、出雲市の「吉岡製菓」。店を訪ねると、そこには1枚のポスター。目に飛び込んできたのは…。

挑発的な言葉が目を引くポスター
挑発的な言葉が目を引くポスター
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「キサマのおなかの調子を整えてやらんこともない」
「血糖値だと?なんのことだ」

挑発的な言葉の主は…「モナ閣下」
挑発的な言葉の主は…「モナ閣下」

さらに「島根県発」、「日本唯一」とたたみかけてくる。この挑発的な言葉の主は「モナ閣下」。何やら偉い人物のようだが、吉岡製菓が新たに送り出した新商品の名前だ。日本唯一のもなか「モナ閣下」として、2023年2月から販売を始めた。

看板商品の「ルビーのいちごDAIFUKU」
看板商品の「ルビーのいちごDAIFUKU」

吉岡製菓は創業70年。看板商品の「ルビーのいちごDAIFUKU」は、その見た目のインパクトが多くのメディアに取り上げられるなど、全国にもその名が知られるようになった。その吉岡製菓が、新たに世に送り出したのが「モナ閣下」だ。

吉岡製菓・吉岡友加里さん:
「機能性表示食品」のイチゴのもなか。食物繊維がすごく豊富です

スーパーなどでもよく見かけるマーク
スーパーなどでもよく見かけるマーク

「機能性表示食品」は、国の定めるルールに基づいて、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要事項を販売前に消費者庁に届け出れば、機能性を表示することができる制度だ。

吉岡製菓・吉岡友加里さん:
食後の血糖の上昇や中性脂肪の上昇を抑える。試験で合格して「機能性表示食品」とうたえるようになった

認可まで3年かかった「モナ閣下」
認可まで3年かかった「モナ閣下」

吉岡さんが自ら科学的根拠になるデータを集めて、消費者庁に提出。機能性の表現などについてもやりとりを繰り返し、認可が下りるまで3年を要したという。

“日本で唯一”のもなかへのこだわり

こうして誕生した「モナ閣下」は、初めて「機能性表示食品」に認められたもなかになった。地方の小さな和菓子店が、ここまでして「機能性表示食品」にこだわったわけは…。

吉岡製菓・吉岡友加里さん:
和菓子っておいしいんだよ、あんこはこういう形でも食べられるんだよと、いろいろな方たちに和菓子を知ってほしいという思いもあって、このもなかを作った

ダイエットをしている人や、病気のため甘いものを控えなくてはならない人にも、おいしい和菓子でほっと一息つける時間を提供したい。そんな思いから誕生したのが、この日本で唯一の「機能性表示食品」のもなかだった。

「わくわくするお菓子を」

岡部楓子キャスター:
あんがぎっしり詰まっていて、甘酸っぱいイチゴの風味を豊かに感じる。しっかり甘さがあって、しっかりおいしい

吉岡製菓・吉岡友加里さん:
お菓子屋が何でこんなことするの?と思われるような、わくわくするお菓子をどんどんつくって、皆さんに食べてほしい

吉岡さんが目指しているのは、「斬新かつ繊細な芸術品」のようなお菓子。日ごろの思いと豊かな発想力で誕生した「モナ閣下」。名前は挑発的だが、わたしたちの体と心を甘く癒やしてくれそうだ。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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