耳が不自由な両親に育てられた絵描き・門秀彦さんは、幼い頃から親しんできた“手話”をモチーフに、アートの制作を行っている。

「私のお父さんとお母さんは手話で会話をするのが普通だったので、作品には“手話”とわかるような絵をちょっと入れてみようと思いました。ポジティブなところで手話に出会ってくれれば、知らない人にジロジロ見られるとか、偏見はだいぶなくなるのではないかと思います」

ろう者に対する暗いイメージを払拭

門さんは耳が聞こえない両親に育てられた、聞こえる子ども、いわゆる「コーダ（Children of Deaf Adults」。

両親とは、手話と大好きな絵を使って気持ちを伝えあってきた。

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そして、二十歳のころから手話をモチーフにしたアートを制作。

「ありがとう」「つながる」「好き」など、作品には手話によるさまざまなメッセージが込められている。

アートを通じて、手話の楽しさやコミュニケーションの大切さを伝えたいとする門さん。

百貨店で開催されたイベントでは、聞こえる子どもと聞こえない子どもが一緒になって作品を作り上げた。

ろう学校の生徒は「こういうきっかけで手話のことを理解してくれる人が増えたらいいなと思っています」と話す。

アートの力で心が繋がる。

門さんは、「『手話って面白い、格好いいじゃん』と感じてもらえたら嬉しい。ろう者に対する暗いイメージを持っている人がいたとしたら、そこを払拭できるようなものを作れたらいいなと思います」と話した。

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