退職代行「モームリ」の運営会社が、依頼者を弁護士にあっせんし違法な紹介料を受け取ったとされる事件で、運営会社の社長夫妻が逮捕された。社内のグループLINEには「紹介1件につき1万6500円のバック」とキックバックが疑われる文言が書かれていて、元従業員は「違法だから絶対に外では言わないでね」と口止めされたと証言する。さらに、夫妻は高級住宅に居住するなど急成長の裏で私生活も派手だったという。
退職代行「モームリ」社長夫妻が逮捕
本人の代わりに、勤務先に退職の意思を伝える“退職代行サービス”で世間の話題を集めた「モームリ」。その運営会社の社長と妻が3日、警視庁に逮捕された。

2024年5月、「SNSでもYouTubeでも退職代行の話は普通にあるものになってきたので、(退職代行サービスは)本当に社会に根付いてきた」とかつて取材で退職代行サービスの意義を語っていた「モームリ」運営会社の社長・谷本慎二容疑者(37)と、その妻で運営会社の幹部、志織容疑者(31)。

谷本容疑者らは、退職に関する法律面の交渉などについて、退職希望者を弁護士法人に紹介し、
法律で禁止されている紹介料を弁護士から受け取っていた疑いが持たれている。

FNNが入手したモームリ運営会社内のグループLINEには「紹介して成約したら1万6500円のバックがあり、先月は合計24万円となっています」と、ある弁護士法人の紹介によるキックバックが疑われる文言が書かれていた。

こうした紹介行為について、モームリ運営会社の元従業員は「例えば借金があったり、すでにもめている会社員の人は顧問弁護士に紹介するようにと。『(この行為は)違法だから絶対に外では言わないでね』と口止めされた。谷本容疑者自身も違法だと分かっていながら、社員に業務をさせていた」と話す。
「俺は稼いでいるから大丈夫」夫婦の“暮らしぶり”
話題を呼ぶビジネスで、モームリを急成長させた谷本容疑者夫妻。

元従業員は、夫婦の暮らしぶりについて「家賃200万円のところに引っ越したり、ガサ(家宅捜索)入った後も『俺は稼いでいるから大丈夫』と社員に言ったり…」という。

一方、モームリ運営会社に紹介料を支払っていた弁護士法人側への捜査について、フジテレビ・平松秀敏解説副委員長は「今回の事件では弁護士も悪い。一緒になって違法行為に及んでいる可能性が高い。ただ同時に逮捕されてないのを見ると、おそらく捜査に協力しているのでは。いずれにしろ弁護士も今後、刑事責任を追及されることになる」と指摘する。

谷本容疑者らは調べに対し、容疑を否認しているということだ。
(「イット!」2月3日放送より)
