「アートをする時間帯の中では、障害のある子と健常の子がなんの境目もなく、というよりは、もしかしたら一歩リードする障害のある子、それを追いかける健常の子みたいな、そういう社会ができる空間でもあるのかなと感じた瞬間もあった」

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そう語るのは、アートセラピストとして活動する「あとりえ ずーむ」主宰の加藤里子さん。30年前に自宅を改装して誰もがアートを楽しめる、バリアフリーな絵画教室を始めた。

アトリエが心を癒やす空間に

ここでは、大人も子どもも、障害のある子もない子も、自由に作品作りに没頭できる。すると、宿題の相談から始まり、徐々に心の悩みを打ち明ける子どもも増えていった。

いつしかアトリエは、アートを楽しみながら心を癒やす空間に進化していった。

月に2,000枚もの絵を描く21歳の女性の作品
月に2,000枚もの絵を描く21歳の女性の作品

自閉症で知的に遅れのある女性は9歳からこのアトリエに通っている。

彼女が描くのはカラフルでハッピーなイラストが多く、21歳の今は月に2000枚もの作品を描き、展覧会でも話題を呼んだ。

アートの力で心のバリアフリーを目指す加藤さんは「障害を持つ子どもたちのアート活動に理解を示してくれる人が多くなっていくことで、これから先、育っていく子どもたちも、もっと豊かな生活を送っていけるようになるんじゃないかなと思う。これからの課題かなとは思っています」と語った。

あとりえ ずーむ
http://atelier-zoom.com/

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