国会欠席の懲罰として8日の参院本会議での陳謝が決まっていたNHK党のガーシー参院議員は7日、訪問先のトルコで、8日までには「帰国しない」と述べ、本会議を欠席することを明らかにした。

その際、ガーシー議員は「陳謝の動画」を国会に提出するとしていたが、その後、自身のSNSで、「たった今、国会事務局より 議院運営委員長が受け取る事はできないと判断され、担当課長から返却された」として、動画を公開した。

動画では、まず「リモートでの動画謝罪が許されるべきではないと分かっていますが、私の中で、何か形にして皆さんにお届けすることがまず先決だと思い、この陳謝動画を撮らせていただきました」と説明している。

本来議場で読み上げるはずの陳謝文を読み上げ、「ゆえなく本会議に出席しなかったことにより、院内の秩序を乱し、本院の信用を失墜させたことは誠に申し訳なく、深く自責の念に耐えません。ここに謹んで陳謝いたします」とした上で、頭を下げた。

「陳謝動画」で頭を下げるガーシー議員
「陳謝動画」で頭を下げるガーシー議員
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さらに、「今すぐ帰国することが叶わず、決して帰国する意思がないわけではありません。あといくばくかの猶予をいただけたら、これ幸いと思っております。必ず日本に帰国します」と強調した。

また、これまで受け取った歳費はすべてNHK党に渡すとした上で、「帰国して国会で議員たる仕事をするまでは、一円も受け取る気はありません」と述べた。

そして、「できればこの若輩者に、もう一度だけチャンスを、猶予をいただけたらなと思います」と結んだ。

取材に応じた宗男氏は陳謝動画について「そんなルールはない。本人が出席して陳謝文を読むのがルール」と指摘
取材に応じた宗男氏は陳謝動画について「そんなルールはない。本人が出席して陳謝文を読むのがルール」と指摘

一方、鈴木宗男・参院懲罰委員長はFNNの取材に対し、この「陳謝の動画」について、「そういうルールはない。本人が出席して懲罰委員会で決まった陳謝文を読むのがルールだ」と指摘した。

懲罰として「議場での陳謝」が行われる参院本会議を欠席したことで、今後、与野党から、除名を含む重い処分を求める意見が出てくるのは避けられない情勢だ。

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政治部
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