まもなく訪れる春休み!暖かい日も増えてきたこのシーズンに旅行を楽しむ人も多いのではないだろうか。

そんな旅行においての楽しみといえば…、やっぱり「宿」!

そこで今回、想像よりも“ナナメ上”に変化を遂げたものに注目する「ナナメ上調査団」が調査したのは、「ナナメ上な宿」!

「今年こそ旅行に行きたい」と思っている人必見の、足がすくみそうな「景色が怖すぎる宿」、部屋に武器がある「安らげない宿」、予約方法が「手紙のみの宿」、そしてビックリするほどの「おもてなしの宿」など…、ナナメ上に進化した宿を一気に紹介する!

宿選びで重要なポイントのひとつといえば、宿から見える景色。まずは、思わず日常を忘れそうになるほどの絶景に感動する宿から。

ナナメ上な宿「絶景すぎる宿」

青い空とどこまでも続く海に感動!沖縄にある「アラマハイナ コンドホテル」。

沖縄・国頭村「アラマハイナ コンドホテル」
沖縄・国頭村「アラマハイナ コンドホテル」
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全室オーシャンビューという夢の部屋が並ぶホテルには、プールから海に景色がつながるインフィニティープールも!南国の開放的な気分を満喫することができる。

一方、山の絶景と言えば、日本人の心のふるさと、富士山。そんな富士山を裾野まで見渡せるのが山梨・富士吉田市にある「ホテル鐘山苑(かねやまえん)」だ。

山梨・富士吉田市「ホテル鐘山苑」
山梨・富士吉田市「ホテル鐘山苑」

さえぎるもののない眺望を、ゆったり温泉につかりながら満喫することができる。

一方、絶景は絶景でも、景色がよすぎて怖すぎる宿が南米・ペルーにあった。

ナナメ上な宿「景色が怖すぎる宿」

ペルーの世界遺産クスコから車で約1時間半のところにあるのは、ほぼ垂直に切り立つ、崖の真ん中にあるホテル!

ペルー「スカイロッジ・アドベンチャー・スイート」1泊 約5万2000円~
ペルー「スカイロッジ・アドベンチャー・スイート」1泊 約5万2000円~

その名も「スカイロッジ・アドベンチャー・スイート」。その高さは、なんと地上400メートル!

ホテルが建てられた場所にも驚きだが、部屋の中に入っても、足がすくむような絶景が広がるスリル満点の透明な部屋だ。

でも、一体どうやって部屋までたどり着けばいいのか…。それはもちろん、この断崖を登るしかない!

安全装置を付けて約2時間、断崖絶壁をひたすら登ってチェックイン。宿泊自体がアクティビティなホテルだ。

続いては、こだわり抜かれたデザインやユニークな世界観など「コンセプトが奇抜な宿」が登場。

ナナメ上な宿「泊まれる本屋」

東京・新宿にある宿は…、本棚の中になんとベッド!?

東京都・新宿「BOOK AND BED TOKYO」画像:泊まれる本屋ⓇBOOK AND BED TOKYO
東京都・新宿「BOOK AND BED TOKYO」画像:泊まれる本屋ⓇBOOK AND BED TOKYO

その名も「BOOK AND BED TOKYO(ブックアンドベッドトーキョー)」。コンセプトは“泊まれる本屋”で、寝る寸前まで好きな本を読んでいられる、読書好きには夢のような宿になっている。

さらに北海道の人気リゾートにあるのは、“冷たいホテル”だ。

ナナメ上な宿「氷のホテル」

北海道「星野リゾートリゾナーレトマム」にあるのは、氷のベッドや氷の椅子など家具全てが氷でできている「氷のホテル」。このホテルのポイントは“寒さを楽しむ”こと。

北海道・苫小牧市 星野リゾート「氷のホテル」1泊1人あたり2万8000円 画像:星野リゾート リゾナーレトマム
北海道・苫小牧市 星野リゾート「氷のホテル」1泊1人あたり2万8000円 画像:星野リゾート リゾナーレトマム

氷の空間で一晩を過ごすことになるので、泊まる時はくれぐれも防寒対策を忘れずに。

非日常の貴重な体験ができるのがコンセプトホテルの魅力。しかし中には、貴重な体験すぎてゆっくりできないホテルがあった。

ナナメ上な宿「安らげない宿」

広島・尾道市、瀬戸内海に浮かぶ小さな離島・百島(ももしま)にある旅館。

広島・尾道市「百島」
広島・尾道市「百島」

空き家となっていた日本家屋を3年かけて改修した旅館のコンセプトは…、「安らげない宿」!

一体どういうことなのか!?建物に入ってみると…、大砲!?機関銃!?そして金色の床をよく見てみると…、なんと銃弾のカバー部分にあたる「薬きょう」が敷き詰められている!

さらには本物の日本刀まであり、おだやかな百島には到底似合わない、物騒な雰囲気。これは確かに安らげない…。

広島県・尾道市「乙1731-GOEMON HOUSE」
広島県・尾道市「乙1731-GOEMON HOUSE」

実はここは、現代アート作品の展示施設そのものに泊まれるお宿「乙 1731-GOEMON HOUSE(ゴエモンハウス)」。他にも4人まで入れる名物の「特大五右衛門風呂」などがあり、アートをまさしく“体感”できる宿泊施設なのだ。

離島という静かな場所で刺激的な作品と向き合いたい方は、ぜひ足を運んでみてはどうでしょうか?

続いては、予約するのにとっても時間がかかる宿が登場。

ナナメ上な宿「予約方法がナナメ上な宿」

岩手・野田村の、絵に描いたような自然豊かな場所にたたずむ民宿「苫屋(とまや)」。

室内には囲炉裏があり、自家菜園で育てた野菜を使った創作料理を楽しむことができる。

岩手・野田村「苫屋(とまや)」 画像:野田村観光協会
岩手・野田村「苫屋(とまや)」 画像:野田村観光協会

そんな日本のよき田舎体験をできる苫屋の予約方法が、なんともナナメ上!

宿の予約といえば電話やインターネットでするのが一般的だが、苫屋の場合は…、予約サイトも電話番号も一切なし!一体どうやって予約すればいいのか?野田村観光協会のホームページを見てみると、「手紙かはがきでお願いします」の文字が。

なんと苫屋の予約方法はズバリ「手紙」のみ。 山里で日常を忘れてゆっくり過ごして欲しいと、電話もメールもないのだ。 

1泊2食付き 7150円(4月~10月)/ 7650円(11月~3月) ※画像:野田村観光協会
1泊2食付き 7150円(4月~10月)/ 7650円(11月~3月) ※画像:野田村観光協会

宿泊したい日を書いて手紙を送ると、約1週間で返事が返ってくるというシステム。返事が届くまで予約が取れるか分からないというドキドキを味わいたい人、手紙で宿泊予約をしてみてはどうでしょうか。

続いては、もはやお節介!?ビックリするほど歓迎される宿が登場。

ナナメ上な宿「オーナーがおもてなしすぎる宿」

ホテルや旅館といえば、古くから日本に息づく、“おもてなし”を受けられるのも楽しみの一つだが、青森・むつ市にある「旅館とびない」では、もはやお節介!?と感じてしまうほどの“過剰なおもてなし”が受けられるという。

青森・むつ市「旅館とびない」
青森・むつ市「旅館とびない」

さっそく中に入ってみると出迎えてくれたのは、この旅館のオーナー飛内源一郎(とびないげんいちろう)さん。

チェックインしてまず、部屋で落ち着きたいところだが…、「コーヒー飲みながら与太話を」と飛内さん。談話室で“おもてなしトーク”を受けると…、今度はなかば強引に別部屋へ連れて行かれ、プラモデルやフィギュア、モデルガンなど、自慢のコレクションを隅々まで解説する“おもてなし”。

さらには厨房で、むつ市の郷土料理「芋すり餅」の作り方解説や、お風呂後のアイスクリームサービス&再びトークの“おもてなし”まで…。

そんなお節介すぎる「旅館とびない」には、さらに驚くべき“おもてなし”があった。

それは…、「座敷わらし」!果たして本当に現れるのか、調査員は定点カメラを設置しウォッチングしてみることに。

午前2時過ぎ、横になるとすぐに、カメラの音声が途切れ途切れに…。

さらに1時間後には、ボタンを押さないと光らないキーホルダーが、なぜか光り始めた…。

途切れたカメラの音声も、光るキーホルダーも、座敷わらしの仕業ではと笑う飛内さん。
本当に座敷わらしがおもてなしをしてくれた…(!?)、のかもしれない。


皆さんもひと味違う、ナナメ上な宿に泊まってみてはいかがでしょうか?

(ノンストップ!『ナナメ上調査団』より 2023年2月21日放送)