香川のソウルフード讃岐うどんを「発祥の地」としてPRする取り組みを、香川・琴平町の団体が始めることになった。今後の展開次第では、論争が起きるかもしれない「発祥の地」の根拠とは。
金刀比羅宮が所蔵する屏風が根拠

今や全国に知られる讃岐うどん。香川県内には500を超える店があり、人口当たりの店舗数は堂々の全国1位。

前川裕喜記者:
讃岐うどん店の発祥地という切り口でPRを始めたのが琴平町です

琴平町・片岡英樹町長:
うどん県、うどん郡、うどん屋町として、うどん屋発祥地で讃岐うどんを楽しんでほしい

町や地元のうどん店などが2月9日会見を開き、讃岐うどん店の発祥地であることをPRする団体「讃岐うどん屋発祥の地 こんぴら會」の設立を発表した。

根拠となったのは1703年頃に作られ、金刀比羅宮が所蔵する屏風(びょうぶ)。参拝者でにぎわう琴平のまちが描かれていて、中にはうどんを作る店が数軒確認できる。

「讃岐うどん屋発祥の地」こんぴら會・吉田尚人会長:
1703年より古くからやっているのは確か。うどん屋発祥の地

新たな文献が見つかれば変わるかもしれないが、今のところ琴平町が発祥地と言えそう。
「信号機よりもうどん屋が多い」
片岡町長はこんな話も紹介した。

琴平町・片岡英樹町長:
(今でも)琴平町に限れば、うどん屋は21軒、信号機は18カ所なので、信号機より多く、発祥地として認証されたい

団体では、イベントなどで発祥地をPRする予定で、新型コロナで激減する観光客を呼び込む材料になりそう。
一方、讃岐うどん自体の発祥地は香川・綾川町だという説があり、発祥地を巡る今後の展開が注目される。
(岡山放送)