フィリピン当局は全国で相次ぐ強盗事件で指示役とみられる今村磨人容疑者と藤田聖也容疑者の身柄を入管の収容施設から移送し強制送還を始めた。

今村磨人容疑者と藤田聖也容疑者
今村磨人容疑者と藤田聖也容疑者
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警視庁は、強盗事件とは別の特殊詐欺事件に関与したとして逮捕状を取っており、2人はこのあと日本行きの飛行機で移送され、機内で逮捕される見通し。

ニノイ・アキノ国際空港に到着した藤田容疑者(7日午前)
ニノイ・アキノ国際空港に到着した藤田容疑者(7日午前)

日本側は、強盗事件に指示役で関わったなどとして今村磨人容疑者、藤田聖也容疑者、渡辺優樹容疑者、それに小島智信容疑者の4人の身柄引き渡しを求めフィリピン側は4人一緒の送還を目指してきた。

しかし、渡辺容疑者と小島容疑者の2人についてはフィリピン国内での刑事裁判がきょうまでに解決しなかったため今村容疑者ら2人が先に強制送還されることになった。

渡辺容疑者ら2人の裁判が取り下げられるかどうかは、きょうにも明らかになる見通し。

フィリピン当局は、4人から没収したスマートフォンについて、日本の警察当局に提供する用意があるとしていて、全国で相次いでいる強盗事件に関する、重要な証拠が残されている可能性もある。

マルコス大統領が8日から日本を訪問する予定でフィリピン側は訪問前の決着を目指していた。

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国際取材部
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