山陰を代表する銘菓で、土産物としても親しまれている「因幡の白うさぎ」が、この年末年始に売り上げを伸ばした。コロナ禍をバネに、ゆかりが深い「うさぎ年」に飛躍を狙う。

今年の干支「うさぎ」をかたどったお菓子

お正月のJR松江駅。特設コーナーに並んでいるのは、ウサギをかたどったかわいいフォルムが好評の「因幡の白うさぎ」だ。

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買い物客:
かわいいかなと思って。ことし、うさぎ年だし

買い物客:
うさぎ年で縁起がいいなと思って。食べたら幸せになれるんじゃないかな

年末から年始にかけて、売れ行きが好調だという。
年末、因幡の白うさぎを製造販売する鳥取・米子市の寿製菓へ行ってみると…。

従業員:
7個、1、2、3、4、5…あれ?あと2個は?

普段は3人で行う通信販売用の梱包作業を、最大17人に増員して行っていた。大忙しだ。

12年前は売り上げは伸びなかった

「因幡の白うさぎ」は、東京のアンテナショップなど一部店舗を除き、山陰両県のみでの販売となっている。うさぎ年の2023年は、年末のお歳暮やお年賀の需要が高まり、通販での売れ行きはコロナ禍前の2倍以上だという。

お歳暮やお年賀で需要高まる
お歳暮やお年賀で需要高まる

寿製菓山陰営業部・足達将行部長:
おかげさまで、お歳暮、お年賀で非常に好評をいただいております。12年前のうさぎ年のときは、これほどではなかった…

大人気の「因幡の白うさぎ」だが、実は12年前のうさぎ年は、それほど売り上げが伸びなかったという。
しかし、十二支がひと回りする間にネット環境が整い、さらにコロナ禍でネットショッピングの普及が進んだことが、通販事業の大きな伸びにつながったという。

「ぴょんぴょん」と乗り越える年に

一方で、小麦粉など原材料費が高騰。さらに、包装材など石油由来の資材が品薄状態になるなど、メーカーを取り巻く環境は厳しいということだが…。

寿製菓山陰営業部・足達将行部長:
脱コロナ、ウィズコロナで、12年に一度のうさぎ年ですので、ウサギのようにぴょんぴょんと跳ねていける年にしていきたい

年末年始は帰省客や観光客が戻り、店頭販売も好調。また、2023年は寿製菓創業から55周年にあたり、駅や空港などの店頭には福袋550個を用意し、うさぎ年を盛り上げた。
コロナ禍、そして、物価高もぴょんぴょんと乗り越える飛躍の年になればと期待している。

(TSKさんいん中央テレビ)

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