処理水の海洋放出に反対する中国が日本の水産物の輸入を全面的に禁止して1カ月あまりが経過。
北海道の漁業者を応援する取り組みが人気となる中、外国人観光客からも理解を示す声があがっている。
食べて応援!ホタテ日替わりメニュー
「すごくおいしいです。ずっと続けてほしいです」(札幌市民)
北海道産ホタテを応援しようと道議会食堂では、9月から期間限定でホタテの日替わりメニューを一律770円で提供し、人気となった。

10月3日のメニューは噴火湾産のホタテを使ったほたてフライカレー。

「破格で、もう食べられないと思う、こんなにぷりぷりのホタテ」(札幌市民)
中国は福島第一原発の処理水の海洋放出に反対し、日本の水産物の輸入を全面的に禁止。

中でもホタテは北海道産が8割を占め、約450億円分が行き場を失った。
「生産者が困っているので飲食業の我々で何かできることはないのかとの思いから、採算度外視で提供させてもらっている」(道議会食堂 松沢 大季 社長)
そこで北海道が食堂や企業と連携しホタテメニューの提供を始めたところ、各地で話題になった。

道議会食堂では特に女性客が増え、用意している150食から250食が、午後0時半ごろには売り切れるほどの人気となっている。
想像以上の反響 毎日品切れに
「こんなにホタテに関心を持っている人が多いんだと実感した」(道議会食堂 松沢社長)

一方、札幌・中央区の観光地では。

「札幌中央区の二条市場ですが外国人観光客の姿が見られます」(鎌田 祐輔 記者)
「中国のお客さんは来ているが、食べる人は食べている」(本間鮮魚店 本間 浩 社長)
理解示す外国人観光客も
処理水の海洋放出から1カ月あまり。外国人観光客からは理解を示す声も聞かれた。
「全ておいしいです。寿司、刺身、どんぶり」(マレーシアからの観光客)
「心配はしていない、魚も食べているが魚も問題ない、私にも影響はない」(マレーシアからの観光客)
「(Q:ホタテはたべましたか?)食べました。とても好きです。魚も環境も心配はしていない」(セルビアからの観光客)

北海道は、アメリカやオーストラリアなどへ加工品を含めた道産ホタテの輸出を増やすなどして対策を進めるとしている。
(北海道文化放送)