ロシアで18日から開かれている国際経済フォーラムでFNNが直撃したのはロシアのプーチン大統領の長女、マリヤ・ボロンツォワ氏。

マリヤ氏は記者に「ロシアにようこそ。気をつけてくださいね」と流ちょうな日本語を話すなど、意外な一面を見ることができた。一方で、プーチン氏の娘が表舞台に出る狙いについて専門家は、「政治的なメッセージがある」と指摘する。
プーチン氏の長女とされるマリヤ・ボロンツォワ氏
プーチン氏は18日、軍事衝突するイスラエルとイランの仲介をアメリカのトランプ大統領に申し出たという。

しかし、トランプ氏は申し出を断り、「プーチン大統領に『まずはロシアのことを解決しよう』と言った」と伝えたという。

こうした中、ロシア・サンクトペテルブルクで18日から開かれている国際経済フォーラムに、プーチン氏の長女とされる内分泌学者のマリヤ・ボロンツォワ氏が姿を見せた。

イベントでは、自身の専門である脳神経技術をテーマにした会合で司会を務めた。

4年間、日本語を勉強したというマリヤさんを会合の後に直撃すると、「ロシアにようこそ。来てくれてありがとう。お会いできてうれしいです。ハッピーは日本語でどう言うの?うれしい?」と答えた。
さらに、現在の日ロ関係の厳しさを踏まえた上で、「私たちはどのようなゲストも喜んでお迎えします」と英語で話した。
マリヤさんは2024年もフォーラムに参加。

この時は、「こんにちは。写真撮ってあげますか?」と記者に日本語で話しかけてくる場面もあった。
今回改めて日本語でメッセージをお願いすると、「よろしくお願いします。ロシアに来てください。会えるのを楽しみにしています。気をつけてくださいね」と英語交じりに答えた。
専門家「政治的なメッセージある」
この日、別の会合にはプーチン氏の次女とされるカテリーナ・チホノワ氏もオンラインで参加。

プーチン氏の娘2人が表舞台に出る狙いについて、筑波大学・東野篤子教授は「プーチン大統領の家族を持ち出すことで、このフォーラムをいかにプーチン大統領が重視しているかをアピールするとともに、これからも続きますという政治的なメッセージを込めたかったのだと思う」と指摘する。
一方、父親のプーチン氏は20日に演説する予定になっている。
(「イット!」 6月19日放送)