路上に停められた1台のトラック。近づき、運転席の天井を見上げると、ニホンミツバチがびっしりと群がっている。運転席の天井にあるハチの巣。わずか数分でできたという。

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この現象は10月29日、千葉・流山市の路上で起きた。
トラックの持ち主は蜂の巣ができた状況について、こう話す。

トラックの持ち主:
水道工事していたんですよ。工事が終わり帰ろうかなと思った時に、うちの作業員か誰かが何かの拍子で近くの木にさわっちゃった。そしたらいきなり、(ハチが)ブンブンいきなり飛び出してきて、気づいたらもう車の中に(ハチが)入っちゃっていた形なんですよね。何だこりゃって大騒ぎになって、車に乗れないじゃんって話だった。

運転席の天井にびっしりと群がったニホンミツバチ。
その数と大きさについて、「結構デカいですね。バスのシャンデリアみたいな感じで。500匹くらい来てました」と振り返っていた。

驚いた女王バチに集まった 非常に珍しい現象

なぜこのような現象が起きたのか?
専門家は“女王バチ”に原因があると指摘する。

40年以上ハチの駆除を手掛ける 和田朋之氏:
“蜂球”というもので、女王バチの周りに働きバチが集まっている状態です。おそらく(木に触れた)衝撃で女王バチが驚いて逃げた先が車の中で、女王バチのフェロモンをたどって働きバチもそのところ(車の中)に集まってしまったことが考えられます。

こうした蜂球は、屋根の軒下や木の枝に集まることはあるが、車の中にできた今回のケースは非常に珍しい現象だという。

その後、依頼を受け、駆けつけた専門業者が防護服を着て、ニホンミツバチを駆除。ハチに刺されるなどの被害はなかった。

ニホンミツバチが運転席の天井に群がってから約4時間後。作業員たちは次の現場に向かうことができたという。

(「イット!」10月31日放送分より)