8月3日の新型コロナウイルス新規感染者数は、岡山県・香川県ともに過去最多を更新した。拡大する「感染第7波」について、関西福祉大学の勝田吉彰教授は「世界的に感染者が増えている状況だが、さらに日本特有の事情がある」という。

感染者が増えた“日本特有の事情”

2022年の夏、日本では“猛暑”と“選挙”が同時にやって来た。

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
(冷房で)窓を閉めるので換気しにくく、エアロゾル感染しやすい。また、感染者が増えてきた頃、参議院選挙があった。アメリカの大統領選やミャンマーの総選挙の後でも感染者が増えている

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こうした中、世の中はお盆休みに入る。
3年ぶりの「行動制限のない夏」をどう過ごすべきなのか?

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
行動制限は“上から抑えるもの”。最初は世界中で必要だったが、人間の知恵がついて、「どうすれば感染が広がるか」わかってきた。治療法や診断法などプロフェッショナルの領域だけでなく、一般の人がどうすればいいのかも、たくさん知見が集まった。基本は「か(換気)み(密集)か(会話)み(皆で防ごう)」。中でも、夏は換気が非常に大事

そして、自分や目の前にいる人が「ウイルスを排出しているかもしれない」という想像を働かせることが大事だという。

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
過去にクラスターがどんなところで起きたか、ぜひ思い出してほしい。地下で換気が悪くて、大勢の人が密集するところで大規模なクラスターが発生した。そのような条件は避けるなど、これまでの報道を思い出してリスクの判断を

帰省時に注意するポイント

「『帰省そのものをやめて』というメッセージはどこからも出ていないので、自分の判断ですればいい」と話す勝田教授。
しかし、注意するポイントがある。

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
久しぶりに帰省すると決めた方は、“帰省した先”で何をやるのかが大切。往復の電車の中では注意事項のアナウンスがある。むしろ降りてから、実家についてから何をするか。
高齢者に接することは最小限に。自分の体調が万全ではない、発熱がなくても喉がイガイガするとか、だるいとか、そういう事があれば接するのはやめていただきたい。
体調に異常がなくても、夜中まで酒を飲んで積もる話をし続けるのは避けてほしい。最低限、食事をするだけに。何とか工夫をして接する時間を減らすのと、換気をしっかりすることをぜひ守ってもらいたい。
一番まずいのは高齢者施設におけるクラスター。重症化のリスクが高い人が感染するのはよくない。面会に行く人は徹底してほしい

夏は帰省だけでなく、多くの人が集まる音楽フェスなどもある。こうしたイベントの“前後”もリスクがある。

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
イベントスペースや有名観光地は最大限の注意をしている。離れてからの方がリスクは高い。それに野外コンサートでは、前夜祭からテントを張って一晩騒ぐ、グッズショップで並ぶ、熱中症で倒れて運ばれる、という姿を救護所で目にしてきた。自宅からイベントに行く間、帰ってきて自宅の敷居をまたぐまで、すべてイベントと思ってほしい

(岡山放送)