2022年7月8日、凶弾に倒れた安倍元首相。議長を務めた「伊勢志摩サミット」や、妻・昭恵さんを通して交流があったという人は、安倍元首相の印象を「温厚」「人と人との間に壁を作らない」と話す。

伊勢志摩サミットで縁…「温厚な印象が、強く記憶に残っている」

12日午後、東京・増上寺で営まれた安倍元首相の告別式。自民党本部、首相官邸を巡り、政治の舞台に最後の別れを告げた。

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安倍元首相といえば、2016年5月に行われたG7伊勢志摩サミットで、議長を務めたこともある。

「伊勢志摩サミット記念館」には、各国首脳たちが笑顔で手を振る等身大パネルが設置されていた。もちろん、安倍元首相の姿もある。
サミット当時、地元の自治会長だった山崎勝也さん(77)は、現在、この記念館で臨時職員として働いている。

伊勢志摩サミット開催時、地元の自治会長だった山埼さん(右)。視察に訪れた安倍首相と撮影
伊勢志摩サミット開催時、地元の自治会長だった山埼さん(右)。視察に訪れた安倍首相と撮影

山崎勝也さん:
これは激励におみえになりました時に、写真を撮らせていただいた

サミット前年の2015年、地元を視察した安倍元首相と撮影したという思い出の写真を見せてくれた山埼さん。名刺交換した時の温厚な印象が、強く記憶に残っているという。

山崎勝也さん:
名刺を渡したら、すぐ内ポケットから出して「安倍です」と言って。「サミットの成功に向けて取り組んでください」と優しい言葉を頂戴したのが、この時の僕の思い出になっております

会見の最後に、地元の人たちに感謝の言葉を述べていた安倍元首相。山埼さんにも、自筆のメッセージが…

そこには達筆な文字で、「平和と繁栄を祈る」と書かれていた。

山崎勝也さん:
自筆のメッセージを。(安倍元首相は)国民、あるいは世界の安全を祈っていたと思っております。突然の事件が発生し、いら立たしいというか、相手(犯人)に対して。安らかにゆっくりとお休みいただきたいということを、心で祈っているところでございます

妻・昭恵さんからつながり交流も…“障害者がより過ごしやすい日本に”

一方、愛知県東海市に住む佐藤仙務さん(31)。脊椎性筋委縮症を患いながら、ホームページ制作会社や飲食店などを経営している。

佐藤仙務さん:
人と人との間に壁を作らない方なのかなという印象を持っていますね

安倍元首相の妻・昭恵さんと、7年ほど前にフェイスブックで知り合って交流が始まったという。そして2021年8月、安倍元首相が佐藤さんの会社を訪れた。

<佐藤仙務さんのYouTubeより>
安倍元首相:
会社を起こすというのは起こせるんだけども、続けるっていうのはすごいですよ。やっぱり継続できるっていうのはね

佐藤仙務さん:
安倍さんが障害者への関心を持ち、障害を持った人がより過ごしやすい日本になってほしいという思いはすごく伺っていた。自分がこれからいろんな活動をする中で、自分の役割の中で果たせるのであれば、実現していけたらいいなと思いますね

こんな、励ましの動画メッセージももらったという。

<佐藤仙務さんの YouTubeより>
安倍元首相:

先程から、佐藤さんと大変楽しいお話をさせていただき、10年間、会社経営を続けてこられた秘訣なんかのお話をいただいた。佐藤さんの常に前向きな意欲と、そして素晴らしいビジョンに今日は本当に感動しました

今回の事件について佐藤さんは…。

佐藤仙務さん:
残念というより本当に悔しいという思いが強いですね。暴力で今を変えようということは絶対にあってはならないことだと僕は思っているんですけど。日本でこういうことが起きてしまうっていうのは、とても残念に思いますね

(東海テレビ)