――出荷している刺身も、鮮度や身へのダメージはある?

鮮度への影響はありませんが、電気が流れるため、少なからず、身へのダメージはあります。ただ、“殺虫処理をしていないもの”と“殺虫処理をしたもの”を食べ比べても、分からない程度のダメージです。

“殺虫処理をしていない切り身”と“殺虫処理をした切り身”の比較(提供:ジャパンシーフーズ)
“殺虫処理をしていない切り身”と“殺虫処理をした切り身”の比較(提供:ジャパンシーフーズ)

“殺虫処理済み”表示 「将来的にはそうなる可能性があります」

――殺虫処理をした刺身は、消費者が「殺虫処理済み」と分かるような表示になっている?

現時点ではそのような表示になっていませんが、将来的にはそうなる可能性があります。


――「殺虫処理済み」と分かるような表示になっていない理由は?

今はまだ、試験販売の段階なので、そういった表示は差し控えていただけるよう、お願いをしております。「アニサキス殺虫装置」の次世代機が完成し、全ての商品を殺虫済みにできる体制が整った段階で、そういった表示は増えてくるかと思います。


――現状の課題は?

大量に処理するには不向きだと感じています。


――大量に処理するため、どのような工夫をしている?

開発プロジェクトのメンバー企業である「柴田科学」が、コンベアを利用した「連続殺虫方式の次世代機」を開発しています。