山中湖で凍った湖面への立ち入りが相次ぎ、薄い氷が割れる危険性から地元が強く注意を呼びかけている。観光客はスケートのように走ったりジャンプしたりと危険行為を続け、転倒者も多数いた。地元住民は「落ちたら死ぬ」と毎朝パトロールし、立ち入り禁止看板を無視する人々に警告している様子も見られた。観光協会は「極めて危険なため絶対に立ち入らないで」と再三注意を促している。
湖面で“ジャンプ”…山中湖で相次ぐ“危険行為”
富士山のふもとに広がる山中湖で、凍った湖に立ち入る危険行為が相次いでいるという。
命に関わる事故になるため、注意を呼びかけている。
厳しい寒さで雪に覆われる、富士山のふもとにある山中湖。
薄く危険な氷の上では、観光客による危険行為が相次いでいた。

見かねた地元住民からは「おーい!氷から上がれ!!落ちたら死ぬぞ!」と怒鳴り声が上がる。
最低気温が氷点下10℃と、冷え込んだ朝を迎えた山梨・山中湖。
姿を現したのは、朝日で赤く染まった紅富士だ。

絶景をカメラに収めようと早朝から多くの観光客が訪れていたが、凍った湖面に観光客がずらりと並んでいた。

山中湖村は氷が割れる危険があるため、凍った湖への立ち入りを禁止している。
しかし、氷が張った湖面はまるでスケートリンクのように人であふれていた。
ツルツルの氷の上を走る観光客やフィギュアスケートのようにスピンをしてふざけ合う人の姿も見られた。

足元が滑りやすく、転倒する人が続出していた。

氷の上は、まさにやりたい放題で絶景を前に気分が高まったのか、踊りに夢中の男性も。
氷上でダンス動画でも撮影しているのか。

さらに、湖面でジャンプする女性。
衝撃で氷が割れれば冷たい湖に落下し、命を落としかねない危険な行為だ。
「イット!」は取材中、ある行動を目撃した。

青いダウンジャケットを着た男性が大きな石を踏みつけ、氷を割ろうとしたのか、突然大きな石を氷に投げたのだ。
後を絶たない“危険行為”に地元住民が注意喚起
観光客による危険行為が絶えない山中湖。

2008年には、富士五湖の河口湖で当時8歳の小学生が凍った湖で遊んでいたところ、氷が割れて転落した死亡事故が起きている。
「事故を起こしてはならない」と、地元住民が毎朝パトロールを行っている。

山中湖駐在所ふれあい連絡協議会・天野猶治会長:
おーい氷から上がれ!!落ちたら死ぬぞ!
男性:
すみません。

山中湖駐在所ふれあい連絡協議会・天野猶治会長:
看板見えなかったのか?立ち入り禁止の看板あるだろう。
現場に飛び交う怒号。
観光客が湖の中心の方向に移動する前に注意喚起を行っていた。

山中湖駐在所ふれあい連絡協議会・天野猶治会長:
怒って申し訳ない、声を大きくしないと聞こえないから。命が大事。

山中湖駐在所ふれあい連絡協議会の天野会長は「(氷は)薄い、厚さは5cmぐらい。だから落ちたら必ず心臓麻痺か、氷の下だったら死んじゃう。だから注意している、観光客は分からないから」と話す。
日中、4.7℃まで気温が上昇すると、朝に比べて所々にヒビが入り、押すとギシギシと弾力のあるような感じで、水が揺れているのが分かった。
気温の上昇とともに凍っていた湖面が一部溶け出す中、観光客の危険行為は続いていた。

男性グループが、氷が解けた場所を避けるように歩く様子も見られた。

立ち入り禁止エリアで撮影をしていた観光客に直撃取材すると、「ここはデンジャーゾーン?あっ(撮影)できないですか、もしかして。みんながあそこで写真を撮っているので大丈夫だと思った。看板を見てなかった」といった答えが返ってきた。

後を絶たない氷上の危険行為。
山中湖観光協会は、「湖の一部が凍結しているため湖上に立ち入る行為が見受けられますが、大変危険ですので絶対に立ち入らないでください」と注意を呼びかけている。
(「イット!」2月3日放送より)
