栃木県の2つの神社で、屋根や手水舎の銅板が大量に盗まれる被害が発生した。いずれも山中にある神社で、人目が少ない状況を狙った犯行とみられる。背景には銅価格の高騰が関係している可能性があり、警察が盗難事件として捜査している。

神社の屋根を覆う銅板が大量に盗難

4日朝 パトカーが急行した現場は、屋根を覆う銅板が大量に盗まれた栃木県内の神社。

銅板の被害に遭った栃木・足利市の大山祇神社
銅板の被害に遭った栃木・足利市の大山祇神社
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同様の盗難被害は 県内にある別の神社でも確認された。

4日、取材班が向かったのは足利市にある大山祇(おおやまづみ)神社だ。

これは被害前の本殿を映した画像。屋根はすべて緑色だ。

しかし きょうの状態を見ると 一部で銅板が無くなっていて黒い下地がむき出しとなっていた。

松崎雄基記者:
あちらですね。神社のひさし部分、それから屋根の部分、銅板が剥がされています。

そして近くの地面には銅板を止めていたとみられる金属が落ちていた。

被害は本殿にとどまらず参拝前に手を清める『手水舎』の屋根もすべての銅板が剥がされ 下地が丸出しの状態。

これらの被害に神社の関係者が気づいたのは2日のことだった。

氏子 亀山政明さん:
直近では1月15日に当番がお賽銭の回収に来た。その時に気がつかなかったようなんです。気がついたのが2月2日の朝。本当に典型的な泥棒の仕業ですね。

すぐに警察に相談し 今朝改めて状況を確認しに来たところ、さらなる被害に気がついたという。

氏子 亀山政明さん:
(今朝)7時に見に来たら、「向側もやられている」と別の被害も発見したと。それで再度警察に通報したと。

1回目の被害で 本殿の屋根の約4分の1が無くなり、3日からきょう4日にかけて さらに4分の1が無くなっていたという。

氏子 亀山政明さん:
怒り心頭っていうのが本音ですけど、言いようがないですね。少なくとも神様の施設にこういう被害を与えるってことはどういう人なのか、もっと考えてほしい。

栃木県内の別の神社でも同様の被害

同様の被害は大山祇神社の北にある栃木県・鹿沼市の加蘇山神社でも出ている。

松崎雄基記者:
こちら神社の入口部分は、規制線が離れているんですが、その向こう側、社殿の屋根部分を見ると銅板が剥がされてしまっています。

こちらが 被害に遭う前の本殿の様子。

屋根の棟からひさし部分までが銅板で覆われている。

しかし 被害に遭ったのちの屋根は銅板がほとんど剥がされ、棟の部分は木材がむきだし。残っている銅板は強引に切断されたとみられ、ギザギザだ。

この現場でも『手水舎』の屋根を覆っていた銅板がすべて無くなっていた。

神社の関係者によると、盗まれたのは1月中旬ごろで警察に被害届を出しているものの「どこまで戻せるか不安」としている。

被害に遭った二つの神社は いずれも集落から離れた山の中にあり 訪れる人は少ない状況だった。

取引価格が高止まりする『銅』を狙ったとみられる二つの犯行。いずれについても警察が盗難事件として捜査している。
(「イット!」2月4日放送) 

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