山口県阿武町が、コロナ関連の給付金4630万円を、誤って、1人の男性に振り込んだ問題で、午後1時から、花田町長が取材に応じた。
この問題では、きのう、男性の弁護士が記者会見を行い、男性が振り込まれた金を使って、返還が難しい状態にあることを明らかにしたが、この点について花田町長は、『弁護士の聴き取りに対して男性本人が言っただけ。はい、そうですかという話ではない。断念しますとは、全く思っていない。公金の回収に全力を尽くしたい』と述べた。
また男性が、誤って振り込まれた給付金を、ネットカジノで使い切った可能性があることについて、花田町長は『使い道については裁判で明らかにしたい』とした上で、『一般論で言えば、本当であれば許せないなという気持ちがある』と怒りをにじました。
また、男性が、すでに警察の任意聴取に応じていることにも触れて、『被害届、告訴について、弁護士と相談していきたい』と述べた。
この問題は、阿武町が先月8日、職員の手続きミスで町民1世帯あたり10万円のコロナ関連の給付金を、一人暮らしの20代の男性に4630万円振り込んでいたもの。町議会は、今月12日、給付金の全額と弁護士費用などを合わせた5100万円余りの支払いを求めて男性を提訴している。