これからの季節におすすめのアクティビティ。ボードに乗って川を進む「リバーサップ」の体験が、長野・千曲市の千曲川で始まった。コロナ禍で沈む観光の挽回策となるのだろうか。記者が体験してきた。

千曲川をボートで進む

千曲川
千曲川
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ボードに乗ってパドルで漕ぎながら水の上を進むアクティビティ。スタンド・アップ・パドルボード、通称「SUP(サップ)」だ。

ここは千曲市を流れる千曲川。信州千曲観光局が、5月1日から「リバーサップ体験」の受け入れを始めた。

体験した人:
波がバシャバシャ来ているところで落ちたけど楽しかった。初心者でも楽しめる

信州千曲観光局・小沼浩栄さん:
2019年の水害から新型コロナの影響などで、観光が落ち込んでいる状況が続いている。千曲川は長野県のシンボルでもあるので、ぜひアクティビティをやってみたいなと

記者が体験…普段とは違う景色

サップは県内の湖でも導入が進み、今やおなじみのアクティビティ。でも、流れのある川ではどうなのだろうか。初心者でも気軽にできるということで、記者が体験してきた。

パドル操作の指導を受ける
パドル操作の指導を受ける

ガイド・工藤恭代さん:
(パドルは)右側にまっすぐに差し、真後ろに引いて…これ、前漕ぎのやり方です

インストラクターは、県内でサップのガイドをしている長野リトリートの工藤恭代さん。パドルのレクチャーを受けたら、早速、川へ。

記者:
サップ未経験ですが、楽しみます。行ってきます

安全のため、ヘルメットとライフジャケットの着用が必須だ。

まずは、座った状態でパドル操作に慣れる。

記者:
結構、速いですね

コースは、万葉橋から冠着橋までの約3キロ。流れに任せるように川を下っていく。
川面からは、普段とは違った視角から山の景色を楽しむことができる。

記者:
川から見る山の景色は最高ですね

緩やかな流れの場所に来たら、いよいよ…

ガイド・工藤恭代さん:
立ってみます?頑張って

流れがあるため、湖とは違ってバランスを保つのが難しかったものの、しっかりと立つことができた。

記者:
楽しいです、怖いけど

さらにボードに寝転がったり、くるくる回ったりしながら千曲川を満喫…

記者:
サップ、最高ー!

休憩も含め、1時間半ほどでゴールの冠着橋に到着した。

記者:
流れの速いところや、遅いところがあって、自然を感じられて楽しかったです

ガイド・工藤恭代さん:
お水の冷たい感覚だったり、鳥の鳴き声とか、広大な景色と、五感をフルに使ってもらえるのが魅力だと思う

2019年の台風災害に新型コロナと厳しい状況が続く千曲市の観光。信州の自然を普段とは違う角度で楽しめるリバーサップに、関係者は期待を寄せている。(体験は8月31日までを予定)

(長野放送)

長野放送
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