「打たれながらだったが、うまく打たせて取りながら投げられた。結構ヒット打たれながらだったが、どうにか7回までギリギリ投げることができた。1失点に抑えることができて良かった」

ロッテ佐々木朗希(20)が前回5回2失点と苦しんだ京セラドームで7回6安打1失点、7奪三振で無傷の4勝目を挙げた。最速は163キロをマークした。  

前回登板では早いカウントから直球に狙いを絞られた。今回も初回からファーストストライクから直球を中心に狙われた。3回に2本の安打で1死一、三塁、内野ゴロの間に1点を失った。それでも、オリックス打線の狙いを逆手に取り、中盤以降はカーブ、フォーク、スライダーも交えて的を絞らせなかった。  

6回2死二、三塁はバレラに対し2球連続のフォークで見逃しストライクを奪い、簡単に追い込むと、最後は145キロの低めのフォークで空振り三振に仕留めた。

この日は試合前に3・4月度の月間MVPが発表され初受賞。開幕から4月にかけて5試合に先発して3勝0敗、防御率1・50で60奪三振。4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)では史上16人目の完全試合を達成した。「初めてなので、すごくうれしい。チームメイトにすごく感謝。完全試合とか今後なかなかないと思うがイニング数も投げられてすごく良い1カ月だった。去年よりも成長したところも見せることができた。こういう結果を1年間通してできたらなと思う」と振り返った。

ロッテ4-1オリックス
(京セラドーム大阪)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。