4月10日、プロ野球で実に28年ぶり、史上16人目となる「完全試合」を達成した佐々木朗希投手。大記録の達成から1週間後の4月17日、佐々木投手が先発する試合前の本拠地「ZOZOマリンスタジアム」は、巨大パネルが設置されるなど佐々木投手一色に。

“令和の怪物”をひと目見ようと、3万人を超えるファンが集まりチケットは完売。グッズ売り場にも長蛇の列ができるなど、試合開始前からボルテージは高まるばかり。

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2戦連続の完全試合、誰もなし得なかった夢物語のような展開を期待する声もありました。両チーム、無得点のまま迎えた9回。いよいよ、2試合連続の完全試合達成まであと1イニング。“怪物“が打ち立てる新たな伝説。佐々木朗希、異次元の領域へ…。

しかし、ここでロッテ・井口監督は佐々木投手の交代を告げたのです。スタジアム内はどよめきに包まれました。

この試合で佐々木投手は、連続イニング無安打記録を「17」に伸ばし、プロ野球記録を更新。8回まで走者を1人も出さない完全投球を続けたものの、日本のみならず、アメリカ・メジャーリーグでも達成されたことのない、2試合連続完全試合は“幻”となりました。

「佐々木選手は最高」「120球くらいまで…」

試合後、ファンに向けてお辞儀をした佐々木投手。あと1イニング、3人を抑えていれば、前人未踏の大偉業達成となっていたかもしれない。そんなピッチングをスタジアムで観戦したファンはどう受け止めたのでしょうか。

試合を観戦したファン:
初回から160キロとか全然投げたんで、外野席で遠かったんですけど、圧巻でしたね。パーフェクトで進んでたんで、チームの勝ちを意識した井口さんの采配なんかなと思いました。

試合を観戦したファン:
総括して佐々木選手は最高でした。佐々木選手に感謝、最高でした。素晴らしいの一言です。

圧倒的なピッチングに興奮冷めやらない様子。一方で、8回での交代に賛否の声もありました。

試合を観戦したファン:
続投してほしかった。反対だから、交代は。100ちょいでしたからね、球数。120ぐらいまで投げてほしかったというのは個人的にはありました。

試合を観戦したファン:
いや、でも佐々木朗希投手のこれからを考えたときに、今回控えてもらったというのも一つの戦略としてはアリかなと思った。私は賛成です。

大記録がかかった状況での交代、皆さんはどう思っているのでしょうか。SNSでファンから投稿された声を見ていくと…。

連続完全試合ならず…理解できる?

SNSの声:
あと1イニングだったわけだし、最後まで投げてほしかった…

SNSの声:
期待していただけに、最後まで見たかったなぁ

SNSの声:
大偉業目前だったのに、がっかりした

など、様々な声が上がっています。

橋下徹氏:
これは、賛否両論色々あるんでしょうけど、この状況を見ていて、日本社会の進歩、レベルアップというのを感じてうれしかったです。今回、色々な形で賛否両論あったとしても、佐々木選手のことを考えて、「見たい!」という気持ちはあるんだけど、でも将来のことがあるよねということで、昔と今ではファンの感じ方が変わってきているのではないでしょうか。これは野球の話だけでなく社会全体、会社組織であったり学校組織にしても、同じような考え方で、こうやって人を育てていくようになってもらいたいなと。今回の判断は英断だと思います。

佐々木投手は今シーズン、休養や調整など次の試合まで、中6日明けるスケジュールローテーションを守って登板しています。次の登板予定は4月24日のオリックス戦です。

史上初となる「2試合連続完全試合」目前での降板。その途中交代について理解できるか、できないか、めざまし8は視聴者アンケートを行いました。その結果、「理解できる」が73%、「理解できない」が27%に。佐々木投手の今後を見据えた交代に、理解を示す声が多く届きました。

(「めざまし8」4月18日放送)