香辛料をふんだんに使ったスパイスカレー。「一期一会」を大切にカレーを提供する店主を取材した。

週末限定のお店 こだわりのルーでお客さんを魅了

ここ数年、ブームを巻き起こしているスパイスカレー。だが、振る舞う場所が普通とはちょっと違う。ある時はおしゃれな空間で、またある時は癒やしの空間で…。

ヒデさん:
15~20種類ぐらいはブレンドしているのかな。一期一会のカレーになっています

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こだわりたっぷりのカレーだが、本業はカレー屋ではない。やってきたのは、石川県金沢市片町にあるグリルオーツカの目の前。

飯田嘉太アナウンサー:
こちらの地下でカレーを提供しているということなんですが、耳を澄ませるとすてきなBGMが聞こえます。ちょっとカレー屋さんぽくない雰囲気。でも、スパイスの良い香りがしています

おしゃれな雰囲気の店内。そこで今、週末3日間だけカレーを提供しているのが、幸福咖喱(ハッピーカレー)だ。

ヒデさん:
余韻を楽しむスパイスカレーを目指していて、季節によって食材やスパイスを調合し、試行錯誤しながら作っている

店主のヒデさんは、調理師免許を取得後にインドカレー専門店「シャルマ」で4年間修行。スパイスカレー作りに本腰を入れたのは2021年4月ごろ。この日のメニューは、1番人気の「あいがけ」。まずは、ホウレン草のカレーから。

飯田嘉太アナウンサー:
甘さっていうんですかね。ホウレン草の風味と、ピリッとしたこのスパイス感

ヒデさん:
本当に自然の野菜の甘みです

続いて、貝の小柱を使ったカレー。

飯田嘉太アナウンサー:
魚介のうま味、エキスが本当に濃縮されている感じ

ヒデさん:
フルーツをベースに、ちょっと爽やかな酸味が残るような貝のカレーになっています

お客さんの反応も上々だ。

お客さん:
すごく珍しいなと思って。でも本当においしかったです

お客さん:
何回か食べたことあるんですが、ルーが毎回違うので。今日のも本当においしかったです

本業は写真家 「多くの人に出会える」ことが喜び

イベントとのコラボや出張サービスなど、様々な方法でスパイスカレーを提供。決まった店舗を持たない”間借り”というスタイルだ。

ヒデさん:
金銭面もあるんですが、1番のメリットは色んな場所で色んな人に出会えることと、自分自身が自由に動けること

週末に幸福咖喱を営むヒデさん、実は本業は写真家。

ヒデさん:
結婚式の前撮りや七五三など、そういう撮影のご依頼。生まれた町の時間を撮る、そこで僕が出会った人たちの写真を撮りためていくのがライフワーク

――二足のわらじは大変では?

ヒデさん:
それだけ出会える方が2倍になるんですよ。今のご時世、不特定多数よりも1人1人に向き合って接する機会が純粋に2倍になるので、それは僕にとってうれしいこと

写真もカレーも、大切にしている一期一会。その思いは、カレーの食材やスパイスに強く込められている。ジビエ肉を使ったスパイスカレーを作ろうと、健康的なカレーを目指して専門家などに意見を伺う事も。

立山会・有本さん:
今の石川県の鹿はおいしいですね。獣害という意味では困ったもんですが、ジビエという食材では良いものが多いと思います

整体師・井上先生:
鹿肉は、疲労回復という点においては非常に速攻性が高い。生活習慣病の予防改善には有効かなと

さらに修行したシャルマとのつながりも大切にし、カレーへの理解を深めている。

シャルマ・大友吉朗さん:
どう臭さを無くすか、もしくは血液をどう除去するか。これがジビエのおいしい食べ方のコツになる

ヒデさん:
食べることによって健康にしたい、ということを意識して作っています。お客さまも(出店場所を)探すのは大変かもしれないですけれども、その時出会えるカレーだったり、お店だったり、人だったり、一期一会を意識して食べてくれたらうれしいなと思います

出会いとつながりから、スパイスカレーのさらなる可能性を模索する「幸福咖喱」ことヒデさん。人々を幸せにするため、これからも一期一会の一皿に熱を込め続ける。

(石川テレビ)

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