米・製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスの飲み薬について、厚労省の専門部会は、10日夜、国内での製造販売を特例承認することを了承した。厚労省は、さきほど特例承認し、後藤大臣が記者会見で表明した。

特例承認されたのは、ファイザーの飲み薬「パキロビットパック」。これまでの治験では、発症から5日以内に投与を始めた場合、入院や死亡のリスクが88%低減されたという。オミクロン株への有効性も期待され、すでにアメリや韓国では承認されている。

後藤大臣は、ファイザーの飲み薬を特例承認したことを表明した(午後8時20分ごろ 厚労省)
後藤大臣は、ファイザーの飲み薬を特例承認したことを表明した(午後8時20分ごろ 厚労省)
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岸田首相は、2月中に実用化する方針を明らかにしていて、政府はファイザーと200万人分の供給について最終合意している。今後、4万人分がすみやかに納入される見通し。

新型コロナの飲み薬として特例承認されたのは、米メルク製の「モルヌピラビル」に次いで2例目。塩野義製薬も、開発中の飲み薬について、来週から再来週にかけて、承認申請する可能性があることを明らかにしている。

社会部
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