バレンタインデーを前に、1年で一番忙しい時期を迎えているチョコレート業界。その舞台裏を取材した。

パリに店を構える娘が帰国「バレンタインは大舞台」

福岡市博多区にある「チョコレートショップ」。全国にファンが多い人気店だ。その人気チョコを作る工場は、バレンタインデーを前に1年で最も忙しい時期を迎えている。

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2代目シェフ・佐野隆さん:
食べていい?

ショコラティエ・佐野恵美子さん:
どうぞ

――娘さんのチョコの出来は何点?

2代目シェフ・佐野隆さん:
120点!

ショコラティエ・佐野恵美子さん:
当たり前です

チョコレートショップ2代目シェフの佐野隆さんと娘の恵美子さん。恵美子さんは2008年にフランス・パリに渡り、現地で独立して店舗を経営。「博多生まれ」が作るチョコの味を海外に広めている。

毎年、バレンタインデー前のチョコ作りのためだけに帰国している。

ショコラティエ・佐野恵美子さん:
全てのショコラティエはバレンタインが一番の大舞台だと思っているので、そこに全てを注ぎ込んでると思いますね

恵美子さんが作るチョコは、機械を使わず全て手作り。一粒一粒にこだわりを持っている。

――1個作るのにかかる時間は?

ショコラティエ・佐野恵美子さん:
だいたい2日かかります。手作りじゃないと出せない味がある

2022年のバレンタインに力を入れている商品は「梅チョコ」。福岡県太宰府市にある福岡農業高校の生徒が作った梅を使って、1年がかりで完成させた。

義理チョコ需要増? ”秘密の工場”を公開

毎年、チョコを作るっている2人だが、2022年のバレンタイン需要は前年よりも高いと肌で感じている。その理由は?

ショコラティエ・佐野恵美子さん:
数年ぶりの平日のバレンタインですので、今年は義理チョコが復活するのではないかと業界の中で言われています。普段の1.5倍の製造量は作っています

2022年のバレンタインデーは2年ぶりに平日。友人や会社の同僚への「義理チョコ需要」が高まるとみられているのだ。

チョコ作りに没頭し慌ただしい時間を過ごす中、恵美子さんがある場所へ案内してくれた。

ショコラティエ・佐野恵美子さん:
ここは、この時期だけ特別にお借りしている秘密の場所です。初めてですよ、こんなの

今回、テレビ初公開で見せてくれたのは、客の元に届ける前にチョコの最終確認と箱詰めをする工場。

ショコラティエ・佐野恵美子さん:
液漏れがないかとか、チョコレートが割れてないかとか、ここで最終的に確認。私のチョコレートは、ほぼフランスで作ったものが多いので、飛行機に乗っているときに割れたりしてしまうことも多い

恵美子さんが見落とさなかったのは、わずか1mmにも満たないキズ。

ショコラティエ・佐野恵美子さん:
ここの傷がダメだったので、はじきました。上は綺麗なんですけど裏に穴が開いているので、はじきます。ここまで作りあげるのにすごく時間と工程がかかっているので、最後の最後まで気を抜かず届けたい

バレンタインデーの日まで、チョコレート職人に休む間はない。

(テレビ西日本)