福岡市東区にある「マリンワールド海の中道」。家族連れで賑わうこの水族館のレストランで、期間限定のメニューが登場した。
巨大“ダンゴムシ”のような、このメニューの正体は…?

まるでダンゴムシのような…
まるでダンゴムシのような…
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レストラン店員:
こちらが深海フライになります

思わず「ダンゴムシ」と…
思わず「ダンゴムシ」と…

日高朋美記者:
わ、これ深海生物ですか?真ん中はダンゴムシみたい

深海の“ダンゴムシ” …お味はエビのよう!?

なんと登場したのは、「日本最大のダンゴムシ」と呼ばれるオオグソクムシなどが入った3種類の深海生物による「深海フライセット」。

日高朋美記者:
これ、どうやって食べたらいいんですかね

レストランの店員:
外側は殻が堅いので切ってもらって、お腹の方に両サイドに身があるので、それをほじっていただいて

体が真二つになるように切ると、中には左右に身が詰まっていた。
いったい、どんな味がするのか?さっそく日高記者が実食。

左右に身がびっしり詰まっていた
左右に身がびっしり詰まっていた

日高朋美記者:
あ!意外とおいしいです。エビの身に似てますね。後からちょっとだけ臭みがくるんですけど。身自体はエビみたいでおいしいです

オオグソクムシは「海の掃除屋」と呼ばれ、海底150メートルから600メートルに生息。

「海の掃除屋」と呼ばれるオオグソクムシ
「海の掃除屋」と呼ばれるオオグソクムシ

食べることはもちろん、陸に引き上げられるのがとても珍しい生物なのだ。

めったに食べられない
めったに食べられない

また、一緒に提供されるキホウボウとオオコシオリエビも臭みや苦みはなく、タルタルソースやレモンをかけると、さらにおいしく食べられる。

捨てられていた深海生物が売り切れ続出の大好評!

この「深海フライセット」、実は初めての販売ではなく、今回で3回目。始めたきっかけを聞くと…

展示部魚類課 鈴木泰也さん:
(深海生物は)漁師さんがスーパーに卸したりすることはない。(ほかの魚と一緒に捕獲されても)沖の方で捨てられたり、食べられない生き物たちなんですよね。食べて、見て、知っていただくために始めました

捨てられていたという海の珍しい生物。ところがこの深海セットを考案したところ、毎回、売り切れるほど大人気だという。

売り切れ続出の評判メニューに
売り切れ続出の評判メニューに

展示部魚類課 鈴木泰也さん:
僕が想像していた以上に、すごく好評らしいんです。おもしろ半分でやってみたんですけど、即売り切れと言うことで、「追加ないですか」という話もあって。深海の生き物をきっかけに、また違う水槽なども見ていただいて、マリンワールドを知っていただけたらと思います

期間限定で、1日10食販売されたこの深海フライセット。好評で、あっという間に完売したという。

(テレビ西日本)

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テレビ西日本
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