発熱外来を設けている街のクリニックには患者が殺到している。土曜日の石川・加賀市のクリニックに一日密着。

感染者急増で…開始から休憩なしで診察

ながたクリニック・永田理希院長:
それこそ、石を投げればコロナに当たるというくらい、いま本当に(感染者が)多くなってきていますから。まだ石川県はピークを迎えていませんので

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加賀市・ながたクリニックの永田理希院長。診療が始まる前、患者の健康相談に乗るのが最初の仕事。

ながたクリニック・永田理希院長:
(コロナに)かかったがゆえの悩みがあるので、誰に聞いていいかもわからないからということで、そこに回答していくと1人当たり30分くらいは

午前9時、診察開始。クリニックでは発熱患者以外も診療するため、まずは徹底した問診で症状を聞き取る。

看護師:
2週間以内に鼻出る、咳出る、のどの痛みある、下痢がある、味しない、臭いしないの異常があるとか、37度5分以上の熱があったり、ご家族含めてないですか?

患者:
ないです

待合室に入るのを避けたい来院者にはウォークスルー外来も設け、発熱患者とは徹底して動線を分けている。そして、コロナが疑われる患者は隔離個室へ。

ながたクリニック・永田理希院長:
こういう(手作りの)ついたてを。患者さんにはあちら側にすわってもらって、手袋などを全部準備してもらったうえで、お話を聞いて診察をする

ながたクリニック・永田理希院長:
コロナの検査が必要だと思ったら、ここから手をだしてPCR検査をする

実際の診察では…

ながたクリニック・永田理希院長:
コロナとインフル、一本で両方検査できるやつで検査したいので…ちょっとごめんね

子ども:
ギャー

ながたクリニック・永田理希院長:
はい、終わった

この日、加賀市の福祉施設でクラスターが発生。発熱を訴える患者が次々と訪れていた。
個室では対応しきれなくなり、外でのPCR検査を行うため、防護服を着て外に出る院長。

余りの患者の多さに、昼休憩なしでノンストップの診療。結局、診療が終わったのは予定を1時間過ぎた午後5時だった。こうした状況が連日続いているという。

診察終了後も…残る報告・登録業務

ながたクリニック・永田理希院長:
陽性者の情報を、HER-SYS(感染者情報管理システム)に入力して。きのうした検査の結果を今から入力しなきゃならないので。いつも毎回診療終わったあと、前日のPCR検査した方の結果が上がってくるので

ながたクリニック・永田理希院長:
陰性者の電話と、陽性者の電話と、保健所に連絡して。検査した人数分の仕事は翌日に必ず出てくるんで…

入力業務と並行して、PCR検査の結果を患者に電話する院長。

ながたクリニック・永田理希院長:
やっぱりPCR検査陽性でした。PCRの数字から見ると、何かここ2、3日ではなくて、もうちょっと前から感染していたかなという数値ですね

クリニックの苦闘は全く先がみえない。

(石川テレビ)

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