"家来るドクター” 往診エリアを拡大

新型コロナの感染急拡大で、自宅にいる患者の診療や検査に応じる「往診ドクター」への依頼が急増している。収束の兆しが見えない第6波の中での往診に密着した。

夜、自宅で診察を待つ患者のもとに駆けつける「家来るドクター」。

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以前は名古屋市内に事務所のみを構え、往診の医師を派遣していたが、2022年から愛知・北名古屋市のクリニックに拠点を移した。

看護師:
首筋がだるいということですね?

連日の電話相談に、より正確に応じるため、看護師も対応に加わった。
さらに…

家来るドクターの医師:
「うち(の地方)にも来れないの?」という問い合わせをいただきまして。愛知県の西半分近いエリアを、家来るドクターで動けるようになりました

名古屋市とその近郊だった往診のエリアを、豊田市や一宮市などにも拡大。

12月は連日ほぼゼロだった依頼は、1月に入り急増した。出動は病院が閉まっている夜間や休日。
1月17日、医師が往診に向かった。

医師:
いま体調が悪いところはございますか?

女の子:
ないです

名古屋市の10歳の女の子。前日に40代の母親が陽性と判明したため、抗原検査を受けることに。

医師:
ではマスク外してもらって、少し顔を上に

結果は5分ほどで出る。

医師:
「T」の下に線がないので、陰性ということになります

幸い、結果は陰性だった。一息つく間もなく、次の往診に向かう。
名古屋市千種区に住む20代の男性は、昼から発熱や喉に痛みが出始めた。

医師:
周りの方はどうですかね、同じような症状の方いらっしゃいますか?

男性A:
友達2人が同じような症状だったので、陽性の可能性が高いかなと思って

3日前に食事をともにした友人2人に陽性が判明したという。この男性は陰性。
しかし…

医師:
お話を聞くに(陽性の)可能性としては比較的高いと思いますので、基本的には10日ですけど休んでいただく。10日かつ、症状がなくなってから3日間ですね

男性A:
しょうがないですね、それは…

行動歴や症状から、感染しているものの「陰性」となった「偽陰性」と判断。自宅療養を勧め、解熱剤と痛み止めを処方した。

感染力が強いとされるオミクロン株が広がる「第6波」。第5波の頃とは、往診の依頼にも変化があるという。

医師:
約8割程度がコロナを心配されている患者さんで、その約半数がコロナ陽性者ですね

第5波で多かったのは、発熱を訴える患者からの依頼。
しかし第6波では、無症状でも「念のため」にと検査を希望する人が増えているとのこと。

今度の患者は50代の男性。発熱などはないものの、首の痛みがあることなどに不安を感じ、コロナの検査を希望した。

結果は陰性。診察でもコロナの疑いはなかった。

医師:
このまま何も飲まずでも良くなってくると思います

男性B:
気になり始めちゃったら胃が痛くなってきちゃって

医師:
そうですよね。今後も注意深くお体の方を見ていっていただければなと思います

感染が急拡大する第6波。収束の兆しは見えない中、往診ドクターは今夜も患者の元へ…。

【家来るドクター】
電話番号(050)8880-9898
月曜~土曜 午後3時~深夜0時
日曜・祝日 午前9時~深夜0時

東海テレビ
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