新型コロナ対策をめぐって、20日、厚生労働省の専門家会合で、感染者がさらに急増した場合、基礎疾患などがない若者は「検査せず症状のみで診断できるようにする」との提言案が議論されたことについて、後藤厚生労働大臣は、21日、「現時点では検査をしていただく必要がある」との考えを示した。
提言案は、20日開かれた、新型コロ対策を厚生労働省に助言する専門家会合で議論されたもの。それによると、基礎疾患などがない50歳未満のオミクロン感染者は、多くが軽症で自宅療養で回復していると指摘。
その上で、今後、感染がさらに急増した場合は、基礎疾患などがない若い世代は、検査せず症状のみで診断することを検討すべきとしている。
この記事の画像(2枚)この提言案について、後藤厚生労働大臣は、21日の閣議後の記者会見で、「現時点では、体調がが悪い場合、受診や検査をしていただく必要がある。(専門家会合の)座長からも今すぐではないという話があった」と述べ、現時点では、これまでの受診・検査体制を見直す考えがないことを明らかにした。
20日に開かれた専門家会合では、1月10日から16日に全国で実施した変異株検査の結果、オミクロン株の疑いがある人が93%にのぼったとする暫定結果が報告され、オミクロン株への”置き換わり”が鮮明となっている。