1月7日(金)から9日(日)にかけて、Wリーグは10週目が各地で行われた。
開幕から無敗だった富士通レッドウェーブを相手に連勝を飾ったのは、ここまで9勝5敗の三菱電機コアラーズ。GAME1は68-67、GAME2は68-66と、いずれも接戦を制しての勝利となった。
三菱電機・渡邉亜弥が存在感を発揮

この2試合、三菱電機の中心には彼女がいた。
渡邉亜弥選手は勝負どころでことごとく点を取り、GAME1は14得点7アシスト、GAME2は24得点7アシストの活躍だった。GAME2は残り1.6秒で渡邉選手が決めたシュートが決勝点となり、連勝の立役者となる。エースとして、キャプテンとして、確かな存在感を発揮した。
三菱電機は持ち味でもあるゾーンディフェンスなどが機能し、渡邉選手を筆頭に、どの選手も自分の役割を果たして2連勝を掴んだ。

インサイドを支える西岡里紗選手も2日ともに2桁得点。根本葉瑠乃選手はGAME1、得意の3ポイントシュートを3本沈め19得点、永井唯菜選手はディフェンスでの貢献度も高く、更にはGAME2で14得点の活躍だった。


今季のWリーグはレギュラーシーズン第9週が終わった時点で、富士通とデンソーアイリスのプレーオフ進出が決定した。また10週目を終え、ENEOSサンフラワーズもプレーオフ進出を決めている。
三菱電機は富士通に連勝で11勝5敗とWリーグ6位。プレーオフ進出へ向けて、この2勝が大きな原動力となったのは間違いない。
今季初黒星の富士通 この敗戦を糧に
このレギュラーシーズン、ここまで無敗だった富士通がついに黒星を喫した。
GAME2は、第3クォーターに追い上げリードするも、再び逆転され勝利とはならず、悔しい2連敗。

16連勝と怒涛の勢いで駆け抜けてきた富士通。しかしきっと、この敗戦から見えてくるものもあるはずだ。

チームの中心である篠崎澪選手、オコエ桃仁花選手は2日とも2桁得点。

町田瑠唯選手もGAME1は13得点9アシスト、GAME2は7得点7アシストの活躍だった。

内野智香英選手は大事な場面で3ポイントシュートを沈め、岡田英里選手は今シーズンプレータイムも増え、さらに活躍が期待される。

プレーオフ進出は決めているものの、これからデンソー、トヨタ自動車、ENEOSと、上位チームとの対戦が続く富士通。この敗戦を糧に、さらなる高みを目指す。
三菱電機は1月15日(土)にENEOSサンフラワーズと、富士通はデンソーアイリスと対戦する。