女子バスケットボール、Wリーグの第11週は新型コロナウイルスの影響で、2日間で6試合が中止となった。
秋田、新潟、愛知と3会場で行われた試合のうち、秋田のホームで初勝利を挙げた、プレステージ・インターナショナル アランマーレをピックアップする。
プレステージ・インターナショナル アランマーレは、2015年に秋田県秋田市を拠点に活動を始め、今シーズンからWリーグに参入した(以下、アランマーレ秋田と記載)。
この記事の画像(6枚)昨年10月の開幕以来、ここまで勝利がなく(0勝16敗)苦しい時間が続いたが、秋田県のナイスアリーナで行われた東京羽田ヴィッキーズ戦のGAME1で、73-66と白星を掴んだ。
GAME2は61-71で敗れたが、今シーズン最後のホームゲームで待ち侘びた初勝利となり、チームにとって大きな一歩になった。
秋田の初勝利に貢献した砂川 念願のWリーグ舞台で躍動
GAME1で26得点、GAME2では17得点と、チームの中心選手として活躍する砂川夏輝選手は、少し変わった経歴の持ち主だ。
早稲田大学を卒業後、地元沖縄で就職するもWリーグへの思いを持ち続け、アランマーレ秋田へ加入した。今季はSUBキャプテンも務める砂川選手は、ここまでの時点で平均13.61得点と、ランキング10位にも入る活躍を見せている。
早稲田大学時代には、東京オリンピック代表で、今回の対戦相手の東京羽田に所属する、本橋菜子選手ともチームメートだった。共に戦った選手たちと、今度はWリーグの舞台で躍動する。
アランマーレ秋田は、東京羽田からアランマーレに加入した平松飛鳥選手、ここまで3ポイントシュートの成功率41.18%で6位にランクインしている小澤彩佳選手も、2日ともに2桁得点の活躍だった。
アランマーレ秋田にはアーリーエントリーの選手5人も新たに加入した。アーリーエントリーとは、選手がチームとの契約が内定した場合、入団前にエントリーできる制度で、必要な要件が整い次第、1月1日から試合への出場が可能となる。新たに加わった選手と共に、この勝利を弾みにして、残りのレギュラーシーズンひとつでも多くの勝利を掴みたい。
新体制となった東京羽田 レギュラーシーズン後半で浮上できるか
東京羽田ヴィッキーズは、今季メンバーはほぼ変わらない中、新たに萩原美樹子ヘッドコーチを迎え新体制となった。
アランマーレとの試合には1勝1敗だったが、第10週の新潟アルビレックスBBラビッツには2勝、その前のデンソーアイリスとのGAME2に勝利するなど、浮上のきっかけを掴んでいる。
なかなか勝てない試合が続いたが、レギュラーシーズン後半、この勢いを保ち続けたい(16日終了時点で5勝13敗の9位、レギュラーシーズンの上位8チームがプレーオフ進出)。
アランマーレ秋田は、1月22日(土)にシャンソン化粧品シャンソンVマジックと、東京羽田はアイシンウィングスと対戦する。