年が明けて、Wリーグは9週目を迎えた。1月3日(月)、4日(火)に代々木第二体育館で行われた、トヨタ自動車アンテロープス vs ENEOSサンフラワーズの試合をピックアップしたい。

昨シーズンのWリーグファイナルでの顔合わせを観ようと、入場者数に制限はあるものの、会場は大いに盛り上がった。

この両者、2年前の皇后杯決勝戦でも対戦している。その試合ではENEOSが勝利し、皇后杯8連覇を達成した(昨年末の皇后杯でENEOSは前人未到の9連覇を達成している)。

皇后杯9連覇を果たしたENEOS
皇后杯9連覇を果たしたENEOS
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そして昨年3月に行われたWリーグファイナルでは、2戦先勝方式をトヨタ自動車が連勝で飾り、Wリーグ初制覇を果たしている。

それ以来、久しぶりの対戦となったが、今季のWリーグは選手の移籍も多く、さらには先に述べた3試合にはENEOSの大黒柱、渡嘉敷来夢選手は怪我で出場していない。まったくの未知数のなか、試合は始まった。

全員が躍動したトヨタ自動車 連覇へ勢いをつける2連勝 

結果は、GAME1は89-62、GAME2は86-55で、トヨタ自動車が連勝となった。この2試合、注目選手をあげろと言われると正直なところ大変難しい。トヨタ自動車は全員がそのエナジーを試合にぶつけ、勝利をもぎとったのだ。

確実にシュートを決めた山本麻衣選手
確実にシュートを決めた山本麻衣選手

確実にシュートを決めた三好南穂選手、山本麻衣選手。気迫のガッツポーズやその表情でも試合を盛り上げた馬瓜エブリン選手、馬瓜ステファニー選手。

ガッツポーズを見せた馬瓜エブリン選手
ガッツポーズを見せた馬瓜エブリン選手
試合を盛り上げた馬瓜ステファニー選手
試合を盛り上げた馬瓜ステファニー選手

ルーキーとは思えない活躍だったシラ ソハナ ファトー ジャ選手。タレント揃いのトヨタ自動車ではあるが、ベンチから出てくる選手も一人一人がコート上でその役割を全うした。

ルーキーとは思えない活躍を見せたソハナ選手
ルーキーとは思えない活躍を見せたソハナ選手

また、トヨタ自動車の持ち味でもある「ベンチでの盛り上げ」も、勝利を後押ししたと言っても過言ではないだろう。

GAME1は三好選手が23得点、山本選手が21得点とチームを牽引。GAME2は馬瓜姉妹が20得点ずつ、その2人を含むスタートの5人が2桁得点だった。

GAME1では23得点と大活躍の三好南穂選手
GAME1では23得点と大活躍の三好南穂選手

また、ディフェンスでも徹底したENEOS対策を発揮し、ターンオーバーを誘発。インサイドの堅い守りや、シューター林咲希選手をGAME1では0得点に抑えるなどと、トヨタ自動車は攻守に渡ってコート上を躍動した。

悔しい2連敗のENEOS 女王奪還に向けて

近年、レギュラーシーズンでの同一カードでは連敗がないENEOSにとっては、悔しい敗戦となった。

しかし、渡嘉敷選手は最後までチームを鼓舞し、キャプテン岡本彩也花選手は淡々とその役割を全う、そして宮崎早織選手はリングにアタックし続けた。

最後までチームを鼓舞した渡嘉敷来夢選手
最後までチームを鼓舞した渡嘉敷来夢選手

皇后杯では史上初の9連覇を達成したENEOS。この敗戦をバネに、女王復活へと更なる飛躍を見せてくれるに違いない。

トヨタ自動車は、1月8日(土)にアイシンウィングスと、ENEOSは日立ハイテククーガーズと対戦する。

船岡未沙希
船岡未沙希

東京フイルム・メート フリーランス 実況 インタビュー newsアナ
唐津生まれ魚育ち🐟
バスケと浜田省吾さんをこよなく愛しています✌︎
両膝前十字靭帯断裂→明治大学男子バスケ部主務🏀
スポーツと虎と料理と読書とHUMMERが好き
今年の目標は船舶免許を取ること⛴
私は本物になりたい◎
我が道をゆくがモットー🕶