フランスで1月5日、新型コロナウイルスの新規感染者数が33万人を超え、最多となった。こうしたなかマクロン大統領が地元メディアのインタビューで、ワクチンを接種しない国民を「くそくらえ」と発言し物議を醸している。

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マクロン大統領は4日、地元新聞のインタビューに答え、ワクチン接種の重要性を改めて訴えた上で「私たちはワクチンを接種していない国民の社会活動を可能な限り制限することで圧力をかける」と述べた。

さらにマクロン大統領はワクチンを接種しない人に対して「くそくらえ」と強い言葉で非難した。

政府はワクチン接種を進めるため、飲食店や劇場などを利用する際にワクチン接種証明の提示を義務付ける法案を議会に提出していて、1月中旬の導入を目指している。この法案を審議する5日の議会で、野党はマクロン大統領の発言が「国民を分断する」などと強く反発し、審議は繰り返し中断された。

フランスの新規感染者数は5日、33万2252人と過去最多となり、ICU=集中治療室の使用率が73%に達するなど感染拡大がさらに深刻化している。

FNN
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