イラン核合意をめぐるアメリカとイランの間接協議が、オーストリアのウィーンで再開しました。
双方の立場の隔たりは依然大きく、協議は難航が予想されます。

イラン核合意当事国のイギリス、フランス、ドイツ、中国、ロシアとイランは、29日、ウィーンで約5カ月ぶりに協議を再開しました。
反米強硬派のライシ政権が誕生して以来、初の開催となります。
初日の協議後、イラン側の代表は「協議に参加したすべての当事者が制裁解除を協議の焦点とすることで合意した」と述べました。
イラン側はあくまですべての制裁解除などを求める一方、アメリカ側が妥協する可能性は低く
打開策を見い出せるかは極めて不透明です。
イランは協議が中断している間に濃縮ウランを60%まで濃縮したほか、IAEA=国際原子力機関の査察に非協力的な態度を続けるなど、欧米や周辺各国が懸念を強めています。

FNN
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