古市憲寿とカズレーザーがタッグを組み、いま問題に直面している現場に乗り込み、改善の糸口を提案しようという、めざまし8の「突撃!フルレーザー」。

今回向かったのは、コンビニスイーツの台頭などにより苦境に陥っている、神奈川県にある「ヒロセ洋菓子店」。

65歳の女性店主に向けた救いの一手とは…

老舗洋菓子店を救え!フルレーザーが立ち上がる!

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今回フルレーザーが訪れたのは、1978年に創業、43年の歴史を誇るケーキ店「ヒロセ洋菓子店」。店を切り盛りしているのは、65歳の店主・廣瀬靜江さん。

靜江さんは夫の茂さんとこの店をオープン。しかし、8年前に茂さんが他界したことをきっかけに一人で店を守っているといいます。

古市憲寿
めちゃくちゃ(種類が)多いですね。

ヒロセ洋菓子店・廣瀬靜江さん
選ぶ楽しさっていうのがあると思うんです。で、直に見た方が伝わると思うんですよね

ヒロセ洋菓子店のショーケースにはショートケーキ、モンブラン、チーズケーキなど、定番のものからアンジュ、デビルといったあまり聞いたことのないケーキまでおよそ30種類が並んでいます。

そんな廣瀬さんは、お店の宣伝のためインスタグラム、ツイッターなどを投稿。しかし、ブログを見てみると、投稿の多くは日付が変わってから行っていると言います。

古市憲寿
ここ何時までやってるんですか?

ヒロセ洋菓子店・廣瀬靜江さん
夜22時半までやってる・・・

古市憲寿
22時半!?都心でもね、ケーキ屋ってだいたい20時には閉まってますよね

日々30種類近いケーキを並べるため、朝から仕込みを始めるも、開店時間には間に合わず、店を開けてからもケーキ作りに追われているといいます。

閉店後には店のPRのためのSNSなどを更新就寝するのは深夜2時頃というハードスケジュール…。

しかし、客足はあまり伸びることはなく、売り上げも1日1万5000円ほどだといいます。

カズレーザー
そんなに高くないですもんね

古市憲寿
黒字?赤字なんですか?

ヒロセ洋菓子店・廣瀬靜江さん
一応、赤ってことはない。でもそんなに黒字でもないです…

古市憲寿
じゃあなんで続けてるんですか?

ヒロセ洋菓子店・廣瀬靜江さん
結局、生きていくのはやっぱり仕事をしていないと、生きていけないですよね

人生をケーキに捧げて43年、夫と築いたお店を守るため、そして生きていくためには集客を伸ばし、収益をアップさせるしかないのです。

ここで肝心のヒロセ洋菓子店の「味」を知るべく、人気メニューを試食させていただきました。

カズレーザーも絶賛!ヒロセオリジナルの「バタークリーム」

古市が選んだのは「デビル」見た目はチョコレートケーキ。ヒロセ洋菓子店では、バタークリームを使用しているといいます。

カズレーザー
バタークリームって何か違うんですか?

バタークリームとは主にバターと卵で作られたクリームで生クリームが主流になる前に広く使用されていました。濃厚でコクがあるのが特徴です。

古市憲寿
うん、バタークリームがやっぱり懐かしい味ですね。こだわりがあるバタークリームなんですね。

続いて、カズレーザーが試食します。

カズレーザー
モカロール気になるんですよ、やっぱ

ヒロセ洋菓子店の定番ケーキ「モカロール」。外はコーヒー味のバタークリーム、中は生クリームで作られています。

カズレーザー
あ、美味しい。うんうん、なるほど。でも思ったより甘いな。もっとモカな感じがあると思ったら、甘みしっかりあって。あ〜美味しい。

バタークリームと並ぶヒロセ洋菓子店の名物がデコレーションケーキ。誕生日などの記念日に予約が入る主力商品だといいます。

今回、この企画フルレーザーのためにも作っていただきました。古市憲寿、カズレーザー、久慈暁子アナウンサーの似顔絵プレートも見事な再現力です!

「変えたいならめちゃくちゃ変える」緊急会議!

「フルレーザー」緊急対策会議!売上は1日15000円程度…閉店危機の洋菓子店を救え!

経営難のヒロセ洋菓子店の実情を知った古市とカズレーザー状況打破へ、感じた事を忖度なしでぶつけます。

古市憲寿
今あんまないんでバタークリームのケーキって。だからそれを食べたいっていう人も一定数絶対いるんで、ジャムを混ぜてもっとパンチ強くするか、もしくは上手くチョコレートとか生クリームと混ぜて、スポンジとの相性を良くするか。たぶんどっちかなんですけど。ちょっと今は中途半端…ちょうど今クリスマスシーズンなんで、期間限定でクリスマスに向けて売る。そういうなんか、バタークリームを使った1個スペシャルなケーキを作るとか…

ヒロセ洋菓子店・廣瀬靜江さん
えっとね、何か新しいこと始めるのすっごく難しいんですよ。売れるまでのロスが多分、多いいかなとか考えちゃって…

カズレーザー
僕ちょっといただいて、美味しかったんですけど、食べたことがある味というか。単純にだから、焼き菓子ってそんなに差が分からないんですけど、そもそもが。だから別に置かなくてもいいのになとは、単純に思ってたんですよ…

カズレーザー
あれだけ沢山メニューあったら、作った個数全然出てない種類があるんじゃないのかな?って単純に思うんですよね。多分、今の生活、実はそんなに変えたくないっていうのがあるのと変えるのがしんどいっていうのがあるじゃないですか…

ヒロセ洋菓子店・廣瀬靜江さん
いやいやいや!変えたいんですよ、変えたい!

カズレーザー
変えたいならまじでめちゃくちゃ変えた方が良いと思います。めちゃくちゃ無駄があるから…

静江さん、店を変えたいと話す一方で、変化への恐怖心から一歩を踏みだせずに会議は終了しました。

古市提案で新作へ挑戦!「真っ白なケーキ」とは?

会議から1週間。再びヒロセ洋菓子店を訪れました。

久慈暁子アナウンサー
何か、変わりましたか?

ヒロセ洋菓子店・廣瀬靜江さん
あの、ケーキちょっと、新作とか。

実は静江さん、あの会議の翌日からバタークリームを使った新たなケーキの試作を重ねていたのです。

一体どんなケーキができあがったのでしょうか?

ヒロセ洋菓子店・廣瀬靜江さん
真っ白いケーキ作りました…

新作ケーキはその名も「ホワイトエンゼル」。

バタークリームにホワイトチョコレートを混ぜた真っ白なケーキ。中に入っているラズベリージャムの酸味がアクセントとなり味を引き締めます。

久慈暁子アナウンサー
いただきます。うん!美味しいですね。あのジャム?あまり甘すぎなくて、ちょっと酸味があるので、ホワイトチョレートバタークリームと相性が合いますね

43年という長い歴史を持つヒロセ洋菓子店と一人で店を守り続ける廣瀨静江さんが大きな一歩を踏み出しました。

時代の流れに負けるな、ヒロセ洋菓子店!

(めざまし8「突撃!フルレーザー」11月23日放送より)