立憲民主党の枝野代表は、衆院選敗北の責任を取って辞意を表明。自民の大物議員に勝利する選挙区もあったが、立憲と共産は公示前議席を下回った。野党共闘に与しなかった日本維新の会は、公示前の4倍近い議席を獲得し大躍進。

BSフジLIVE「プライムニュース」では、野党3党の幹部を迎え、選挙結果の評価や今後の戦略について議論した。

枝野代表の辞意表明に立憲・長妻氏「結果責任はあるが、敗因の分析が重要」

枝野幸男 立憲民主党 代表
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新美有加キャスター:
立憲民主党の枝野代表が辞意を表明。議席減の責任をとってのことでしょうか。

長妻昭 立憲民主党 副代表:
政治は結果責任。現有議席を減らした責任はある。だが、原因はそう簡単にわからない。一定の時間をかけ分析し反省・是正をすることが重要。

田﨑史郎 政治ジャーナリスト 駿河台大学客員教授:
議席を減らした。辞めて当然。自民党で同様の問題になったのは甘利前幹事長だが、投開票日の翌日に決着をつけた。枝野さんは火曜の執行役員会で辞意表明。色々な人の話を聞いて相談して、と言っていたのが甚だ残念。出処進退は自ら決めるもの。1日遅かった。

反町理キャスター:
特別国会終了後に辞任とのことだが、特別国会の首班指名選挙では枝野さんに投票する?

長妻昭 立憲民主党 副代表:
スケジュールの観点からやむをえず、枝野さんへの投票となるのではと思うが、他の形についても党内で議論していきたい。

新美有加キャスター:
馬場さん、穀田さんは。

馬場伸幸 日本維新の会 幹事長:
政治は数が力。選挙で負けることは、リーダーとしては責任を取る大きな要因になる。

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
個人の考え方や、それぞれの政党にもそれぞれの哲学があるわけだから、それはそれとして尊重するのが民主主義ちゃいますか。

反町理キャスター:
枝野さんは辞めなくてもよかったんじゃないかと?

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
それぞれの意思。別に辞めなくてもいいということはあり得ると思いますよ。

維新・馬場氏「立憲共産党になればいい」共産・穀田氏「共闘、方向は正しい」

長妻昭 立憲民主党 副代表(左)、穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長(右)

反町理キャスター:
野党共闘をどう評価するか。

馬場伸幸 日本維新の会 幹事長:
他党のことは申し上げにくいが、基本的な考え方の違う政党同士がタッグを組み、1+1が2ではなく1.5になってしまった。立憲共産党という政党を作って一緒になったらいい。国民は野合と見ている。

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
それは明らかに違う。みんなで議論して、6項目の柱と20項目の具体的な政策を決めた。共産党は閣外協力と内外に明らかにし、候補者の一本化をした。62小選挙区では勝っている。それぞれの党に綱領があり、違うから別の政党。自民党と公明党だって違うわけですやんか。

長妻昭 立憲民主党 副代表:
日本は二大政党制ではない。小選挙区で与党は一本化するが、野党が従来のようにばらけて出れば、今の政治を変えたいという主張が現状維持につながってしまう。日本の選挙制度の中では知恵をしぼらないと政治が変わらない。

馬場伸幸 日本維新の会 幹事長

馬場伸幸 日本維新の会 幹事長:
根っこが違う。皆さん方は我々のことをすぐ自民党の補完勢力だとか言うが、我々は全員自民党と戦って勝ち抜いている。予定調和で野党を統一して一騎討ちになったら勝てるとは、国民は感じていない。それぞれの政党支持者に失礼。

田﨑史郎 政治ジャーナリスト 駿河台大学客員教授:
小選挙区では共闘に効果があったが、比例では立憲は4年前とほぼ同じ得票率、共産党は0.5%ほど減らしている。なぜだと考えますか。

長妻昭 立憲民主党 副代表:
分析が必要だが、維新の会が特に無党派層から比例票を相当取った。吉村大阪府知事が相当、コロナ対策で奮闘されてメディアにも連日出た。また、市長と府知事という首長を握っていること。

馬場伸幸 日本維新の会 幹事長:
立憲民主党出身の首長さんもいっぱいいる。光が当たらないのは、やらないから。

長妻昭 立憲民主党 副代表:
我々も謙虚に参考にしたいと言っている。

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
比例票が減ったのは地力がなかったということ。政権交代についての大義、魅力を十分に伝えきれる地力がなかった。

反町理キャスター:
立憲の幹部の人と電話で話したとき、「政権交代」という言葉が比例の票を逃したのでは、と。共産党の政権交代アピールが票をぐっと削ったのでは。

田﨑史郎 政治ジャーナリスト 駿河台大学客員教授:
可能性はある。対して立憲はあんまり政権交代と言わなかった。曖昧にしていて、共産党の叫び声だけが聞こえてくる。

反町理キャスター:
この立憲・共産の選挙協力、一回見直してリセットするのか、それとも現状を乗り越えていくのか。

田﨑史郎 政治ジャーナリスト 駿河台大学客員教授:
それを代表選挙で問うてほしい。路線闘争。党内で論議して、11月中に結論をはっきり出すべきだと思う。

長妻昭 立憲民主党 副代表:
仮に共闘が比例票の減った主因であればその論点は立つが、ちゃんと分析しないといけない。代表選までにデータを出し、立候補者で共有して同じ土俵で議論をする。

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
自民党が共闘を恐れたことは間違いない。甘利さんが落ちたのも、政治とカネの問題について国民がけしからんと言ったわけですやんか。その思いと政権交代を合わせる努力が我々に不足していたということ。

反町理キャスター:
結果は伴ってないが、方向は正しいからこの方向でよいという話に聞こえます。

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
私はそう思っています。

志位委員長「責任はない」発言に共産・穀田氏「うちはそういう哲学」

新美有加キャスター:
共産党の志位委員長が「残念ながらこういう結果になったが、方針そのものは正確だったと確信。そういう点で責任はない」と述べています。

反町理キャスター:
選挙結果をどう受け止めているんだ、という疑問が湧くが。

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
選挙結果は残念だったと言うてますやんか。敗因を含め分析して対応するのが党の責任。責任の取り方はそれぞれの党の考え。

田﨑史郎 政治ジャーナリスト 駿河台大学客員教授:
だからやっぱり7%ぐらいしか得票率取れないんじゃないかと思う。

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
それは言い過ぎじゃないですか。そういうことを言っているから7%しか取れない、という結論になるんですか!

田﨑史郎 政治ジャーナリスト 駿河台大学客員教授:
間違った方針ではないと言い切ってしまう、そういうところが7%の得票に繋がってるんじゃないですかということ。

田﨑史郎 政治ジャーナリスト 駿河台大学客員教授

馬場伸幸 日本維新の会 幹事長:
共産党さんのいいところは、絶対ブレないところ。合っているかは別だが。志位さんはポジションをやり続けることによって責任を取るという選択をされているのでは。

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
昔から私どもは、責任論について言うなら、分析によって次に勝つための責任を果たそうということでは、一貫してブレてへんからね。そういう哲学ですよ、うちは。

反町理キャスター:
やめることが引責ではないということですね。

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
そうです。

関西で圧勝の維新だが、東京での評価は未知数。公明との関係が課題

新美有加キャスター:
維新は41議席を獲得、うち大阪の15小選挙区で全勝。関西では圧勝となった要因は。

馬場伸幸 日本維新の会 幹事長:
大阪での身を切る改革が評価を得ている。生み出された分配が、教育や子どもに届いている。それを自民党さんが追いかけてきている部分もたくさんある。

反町理キャスター:
田﨑さん、維新の勝因とその持続性、次も増えていくのかどうか。

田﨑史郎 政治ジャーナリスト 駿河台大学客員教授:
後者については慎重に見ている。頭打ちとまでは言わないが、小選挙区で16議席とったうち15議席は大阪。東京で評価されたとは言えない。ただし、比例で北海道を除き取っている。自民党は嫌だ、でも立憲や共産党もちょっと、という人が維新に投票したのでは。

反町理キャスター:
馬場さん、大阪の全19選挙区のうち維新が立ったのは15で、残り4選挙区は公明が全勝。これは握ってるんでしょう?

馬場伸幸 日本維新の会 幹事長:
まあ、そういうことです。党としての次の課題。

維新の躍進で憲法改正論議へ 参院選の争点となるか

新美有加キャスター:
与党の293議席と維新の41議席を合わせると334。憲法改正の発議ができる310議席、3分の2を超えます。維新としては憲法改正にどのような姿勢で臨まれるのか。

馬場伸幸 日本維新の会 幹事長:
これまでも憲法改正には積極的に関与してきました。わが党は教育の無償化、統治機構改革、憲法裁判所の設置という3項目の改正項目を党として決定している。衆参両院の憲法審査会で、この議論をしましょうと一貫して言っている。2022年の通常国会からきちっと。

反町理キャスター:
穀田さん、2022年の参議院選挙は憲法改正が主たる争点になる?

穀田恵二 日本共産党 選対委員長 国対委員長:
なりませんよ。国民が選挙でどの課題を選ぶか、ということの最下位に位置している。

BSフジLIVE「プライムニュース」11月2日放送