沖縄県で"バリスタNo1"決める初めての大会

10月1日は国際コーヒーの日ということで、沖縄県内で初めて沖縄一のバリスタを決める大会が開かれた。競ったのはエスプレッソに泡立てたミルクで模様を描く、ラテアートの技術だ。
どんな思いでコーヒーを淹れているのか…出場したバリスタの一人に密着した。

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コーヒーに関するあらゆる知識や技術を持ち、豆や器の個性を活かした最高の一杯を提供するのが『バリスタ』。その沖縄ナンバーワンを決めるべく県内で初めて開かれた大会には、25人のバリスタがエントリーした。

沖縄バリスタチャンピオンシップ主催者 奥武拓也さん:
生産者が作った豆。焙煎士が焙煎したコーヒー。最後にバリスタがカップで仕上げて、お客さんに提供する。そのバリスタのレベルが上がれば、沖縄の島全体のコーヒーレベルもすごく上がるのかなと思って、みんなで底上げをするようなイベントにしたく開催しました

沖縄バリスタチャンピオンシップ主催者 奥武拓也さん

バリスタとトリマー両立する女性に密着

ラテアートの美しさやおいしさはもちろん、コーヒーを淹れる工程が清潔に保たれているかや、バリスタとしての所作も審査される。本選に進めるのは25人中10人。

強者揃いとされていた予選を勝ち抜いたのが、嘉手納町のカフェ「What's the story?」で働く松井綺香さん。

What’s the story? 松井綺香さん:
めっちゃ楽しかったです。緊張していたんですけど、楽しさのほうが大きくて。マシンの前に立っているときすごく心が躍っていて。

What’s the story? 松井綺香さん:
もともとはトリマーの専門学校に行っていて。24歳ぐらいのときに他の世界も見てみたいなと思って

松井さん、実は全くコーヒーが飲めなかったのにバリスタを目指し、大阪府の本格的なコーヒーショップで働き始めると、めきめきと実力を伸ばしていった。

What’s the story? 松井綺香さん:
そこからですね。トリマーもやりながらバリスタも目指したいと思って

現在もトリマーとバリスタを両立させている。

What’s the story? 松井綺香さん
一杯一杯ひとつひとつ丁寧にやっていきます。このプクプクしているのは豆のガスで。新鮮なほど泡がたくさんでます

豆の知識を活かし、ドリップコーヒーなどを淹れているが…肝心のラテアートは…?

What’s the story? 松井綺香さん:
練習はマシンがないので、できていないんですけど…

松井さんが働く嘉手納町の店にはエスプレッソマシンを置いていないため、大会前もほとんどマシンを使った練習・接客ができなかった。
ただ、半年前まで働いていた前の店での実績が評価され、今回の大会出場への声がかかった。

What’s the story? 松井綺香さん:
心の中ではまたどこかでコーヒーをやりたいと思っていたので、ちょうどそういうお声がけをいただいたのをきっかけに、またやりたいと思ったのでぜひ参加させてくださいと

せっかく松井さんがいるからと、店でもエスプレッソマシンの導入に前向きだ。

What’s the story? 林麻実 店長:
こういう大会に出てくれて勢いがついたので、この勢いでエスプレッソマシンを導入しようという流れになっているので、すごくいい影響でした

What’s the story? 松井綺香さん:
嬉しいです

周りの応援を胸に、今できる限りの最高の一杯を届ける。

What’s the story? 松井綺香さん:
どれだけ自分と向き合って、ちゃんといいコーヒーを淹れられるかというのが大事なので、大会では自分が納得いくコーヒーを淹れられるように、絶対楽しみながらやろうというのは決めています

練習もほとんどできずに迎えた大会 結果は…

沖縄初のバリスタチャンピオンシップが開幕。
多くのコーヒーファンが勝負の行方を見守る中、まずは一対一での対戦。スピードや技術、アートの美しさや難易度などが評価されるポイント制で、3人の審査員の平均点が高い方が決勝に勝ち上がる。
松井さんの対戦相手は、バリスタでありながら味噌汁店を営む目黒さん。優勝候補と言われている実力者だ。

松井さんのカップには、かわいらしいウイングチューリップ。スピードでは一歩及ばなかったが、アートの難易度は両者同じレベル!
結果は…

奥:松井さんの作品、手前:目黒さんの作品

司会:
勝者は…目黒バリスタです!

What’s the story? 松井綺香さん:
めっちゃ悔しいんですけどでも、この大会に出てラテを淹れきったことで自分に自信を持てるし、淹れきった自分をほめてあげたいです。来年、また次があったらエントリーしたいと思います

松井さんに勝利した目黒さんは、優勝にこそ届かなかったが3位入賞。初代王者に輝いたのは、ハレクラニ沖縄の福本光子さん。

初代王者 福本光子さん(ハレクラニ沖縄):
感謝の気持ちでいっぱいです。この気持ちを還元というか、みなさんに笑顔になってもらったり、もっとハッピーになってもらえるようなバリスタになっていきたいと思っています

沖縄バリスタチャンピオンシップ主催者 奥武拓也さん:
最高でした。コーヒーに対してこれだけお客さんが集まってくれるということが嬉しかったです。もっともっと沖縄のコーヒーシーンというのを、国内・海外に発信していきたい。そういうイベントにしたいと思っています

コーヒー熱が高まる沖縄。情熱溢れるバリスタたちが集った沖縄初の大会は、多くの人を笑顔にして大盛況で幕を閉じた。

(沖縄テレビ)