今季最終戦で46号本塁打&100打点を刻んで、有終の美を飾ったエンゼルス大谷翔平(27)。
本塁打タイトル獲得はならなかったが、二刀流として138安打、100打点、103得点、投球回数130、156奪三振の成績で投打5部門で100の大台に到達。メジャー史上初の「クインティプル100」を達成した。
まさに記録ずくめとなった大谷の2021シーズン。
現地アメリカの人々はどうみているのか?
熱狂的な大谷ウォッチャーを取材した。
熱烈な大谷翔平ウォッチャーを現地取材

まずは3年前の2018年、大谷のメジャー1号ホームランボールをキャッチしたマシュー・グティエレス君(当時9歳)に話を聞いた。

試合後、記念すべきボールを大谷に返しにいったところ、サイン入りバットに変えてもらい大喜びしていたマシュー君。
それ以来、大谷の虜になった野球少年は「160キロも投げたし、いっぱいホームランも打ったしMVPになって欲しい!大谷選手は僕のヒーローだからね!」と、13歳になった今でもヒーロー大谷を応援し続ける。
ベーブルースの孫も仰天

続いて話を聞いたのは、元祖二刀流、“野球の神様”ベーブルースの孫のトム・スティーブンスさん(68)。
3年前に取材した際には「大谷は未来のベーブルースだ!僕も興奮しているよ!」と予測していた通り、大谷は今季打者として46本のホームラン、投手としては9勝をマークした。

大谷翔平とベーブ・ルースの共通点
そんな大谷の活躍をスティーブンスさんは、「ベーブと同じで大谷は自分のスキルに自信を持っているよ!」と、二人の共通点に“二刀流への自信”を挙げる。
「ベーブは1932年のワールドシリーズでホームラン宣言をして打ってみせた。一度口に出したらその通りに実現するように、自分にプレッシャーをかけていたんだよ。それと同じように、大谷は二刀流で今シーズン結果を残すと宣言してやってのけたからね」
その宣言をしたのは、今季初めて“リアル二刀流”で出場した試合の前日だった。
「この2、3年はケガもあって活躍できなかったので悔しい思いが強いですし、(二刀流を)シーズン通してしっかりできるように頑張りたいと思います」
「シーズンを通して頑張る」
その言葉を実現させた大谷。
その有言実行した姿にベーブルースの姿を重ねていた。