東京オリンピックで銀メダルを獲得し日本を、いや世界をも沸かせたバスケットボール女子日本代表は、9月27日からヨルダン・アンマンで始まった『FIBA女子アジアカップ2021』に参加している。現在アジアカップ4連覇中の日本は、5連覇をかけてアジアの頂点を目指す。

これまでの大会記録は、日本、そして韓国と中国が過去に達成した4連覇が最高記録で、前人未到の5連覇へと挑んでいる。今回、オリンピック出場メンバーから選出されたのは5人。3人制の代表として出場した3人と若手を中心とした12人がメンバー入りした。

チームを率いるのは、東京オリンピックで銀メダル獲得へ導いたトム・ホーバス氏の後任として指揮を取る、恩塚亨ヘッドコーチだ。これまで女子代表を、アナリストやアシスタントコーチとして支えてきた。

日本は東京オリンピック後、FIBAランキングを2つ上げて8位。27日は70位・インドとの初戦で、恩塚JAPANと若き日本代表は、136-46と日本が圧倒的な強さを見せ、国際大会初陣を勝利で飾った。

全員が得点し、全員がリバウンドを記録

ヨルダン・アンマンで行われたFIBA女子アジアカップ2021、予選ラウンド初戦、vsインドの試合経過をお伝えする。

アジアカップ5連覇へ インドに90点差大勝 ©fibaasiacup
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【第1クォーター】
スターティングメンバーは馬瓜ステファニー、林咲希、宮崎早織、赤穂ひまわり、オコエ桃仁花の5人。日本の強みである3ポイントシュートを高確率で沈め、序盤からリードを奪った。

【第2クォーター】
安定して得点を重ね、3ポイントシュートは前半だけで24本中12本成功で50パーセントの確率。ディフェンスも強度を増し、ダブルチームを仕掛けたり相手のターンオーバー、ミスから得点を重ねたりとペースは崩れない。

【第3クォーター】
合わせのプレーも多く見られ、チームの連携を感じさせる。ここまで得点がなかったキャプテン林咲希も3ポイントシュートを沈め、宮下希保のフリースローで得点は100に到達。

【第4クォーター】
恩塚氏がヘッドコーチに就任し、自己判断がより求められるようになった中、速い展開のパス回しから高確率でシュートを決めるなど新生日本代表の片鱗を見せてくれた。この試合3ポイントシュートは24本成功、確率は51パーセントだった。最終的に136点となったものの、得点だけでなく、リバウンドひとつ、ボックスアウトひとつに取っても、最後の最後まで気を抜かない日本の強さを見た。

初戦で勝利を収めた恩塚ヘッドコーチ©fibaasiacup

試合後のインタビューでは、「選手たちが持ち味を発揮してくれた」と振り返った恩塚ヘッドコーチ。

46失点については満足していないとしたうえで、前からプレッシャーを与えるプレスディフェンスで裏を走られること、リバウンドからのセカンドショットを決められてしまうことが気になったと反省点を挙げた。28日のニュージーランド戦のポイントは「ペイントエリアの攻防」と指摘している。

ニューヒロイン誕生

宮下希保選手©fibaasiacup

初日のインド戦では、宮下希保選手が目立った。

10月に開幕するWリーグでは、アイシンウィングスから、昨シーズン初優勝を果たしたトヨタ自動車アンテロープスへ移籍。昨日の試合では3ポイントシュートを沈めたかと思うとファウルをもらいながらボールをリングにねじ込み、更には果敢にリバウンドに飛び込むなど、気持ちの強さが光った。

昨年の2月に行われた東京オリンピック予選大会には代表として出場していたが、その後怪我もあり本選の代表には選出されなかった。合宿の際のインタビューでは悔しい思いをしたと話しながらも「勝ちにこだわって勝負していきたい」と頼もしい言葉を聞かせてくれた。

昨日は3ポイントシュート3本を含むチーム最多の27得点、5リバウンド5アシストの活躍。今日もアグレッシブなプレーに注目したい。

予選ラウンド2試合目は今日、9月28日午後4時からニュージーランド(FIBAランキング36位)との一戦が行われる。
 

【アジアカップ日程と次の予定】

FIBA女子アジアカップは8チームが出場
予選ラウンドは2グループに分かれ、4チーム総当たりのリーグ戦が行われる。
各グループ1位は準決勝進出、2位と3位は以降、ノックダウン方式の決勝トーナメントを行い、各4位チームは7位決定戦へと進む。

予選ラウンドスケジュール
9月27日(月)vsインド
28日(火)vsニュージーランド
29日(水)vs韓国

また今回の大会で上位3チームは、来年2月にオーストラリアで開催予定の『FIBA女子ワールドカップ予選』への出場が決定する。(開催国のオーストラリアは除く)