転倒した場合の対処法はわかったが、そもそも転倒しないように備えるにはどうしたらいいかを聞いた。

防振パッドを敷くことで強風によるズレ防止

――では、転倒防止のためにできることは?

(1)風向を考慮した設置
設置スペースの融通が利く場合、その地域の日頃の風向きの傾向を確認し、エアコン設置時に、室外機の正面や背面などの面積の広い面が風を受けないような方向で据え付けることを推奨しています。

(2)コンクリート製の置き台を使う
多くの場合、樹脂性の軽い置き台が使われますが、強風が吹く場所に室外機を設置する場合は、コンクリート製の重い置き台を採用することをお勧めします。また、コンクリート製の置き台の下にゴムでできた防振パッドを敷くと、強風によるズレの防止にもなりますので効果的です。

ちなみに、インターネット上には「そもそも強風の時は室外機に負担がかかるので、エアコンを使わない方がいい」という話もあったが、ダイキンで取り扱っている室外機は風雨や高温・低温、衝撃など、300以上の耐久試験をクリアしているため、台風の際も通常通りの使用が可能だという。

また、ダイキンは「台風の中、外に出るのは危険ですので、室外機を見に行くなどの行動は控えて頂ければと思います」と注意を促している。

まだこのような転倒防止策を講じていない人は、できる限りの備えをして安全に過ごしてほしい。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。