西日本豪雨から3年。
苦い教訓を生かそうと、被災地では新たな防災の取り組みが進んでいる。
6月、岡山・倉敷市真備町で完成した防災機能付きのシェアハウスを取材した。

岡山県倉敷市真備町で完成した防災機能付きのシェアハウス
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体の不自由な人や車いすでも上れる30メートルのスロープ

シェアハウスを企画・運営する津田由起子さん:
体の不自由な人や、車いすの人でも2階まで上がっていけるようにできたスロープ

岡山県倉敷市真備町で完成した防災機能付きのシェアハウス

倉敷市真備町箭田に6月に完成したアパート。
水害が起きた時、近所の人が逃げ込めるように約30メートルのスロープが設けられている。

防災機能付きシェアハウスに設けられている約30メートルのスロープ

シェアハウスを企画・運営する津田由起子さん:
スロープを上がってすぐの部屋は、コミュニティルーム兼避難所。避難した時に必要な物を備蓄している

避難した時に必要な物を備蓄しているコミュニティルーム兼避難所

入居の条件は、災害時に避難してきた人を自分の部屋に受け入れること。
部屋とコミュニティルームは、非常時にはベランダから行き来できるように作られている。

ハード・ソフト兼ね備えた防災拠点に…全国から応援メッセージ

整えたのは、ハード面だけではない。
住民と近所の人が触れ合う交流会を、週に1度開いている。
この日は、住民の男性の誕生日をみんなでお祝いした。

シェアハウスを企画・運営する津田由起子さん:
どこに誰がいて、自分たちがどう手助けできるか、日頃から知らないと難しい

防災機能付きシェアハウスを企画・運営する津田由起子さん

住民の大長睦子さん:
歳を取って動けなくなった時にどうしようかと、これから先を考えるようになって…こんな災害が何回も来たら困るが、いざという時はここだったらいいと安心している

住民の大長睦子さん

現在、このアパートはほぼ満室。
避難機能付きのシェアハウスという新しい取り組みに、全国から応援のメッセージが届いている。

全国から届いた応援のメッセージ

シェアハウスを企画・運営する津田由起子さん:
まずハード面、逃げられる場所がある。もう1つは日頃から助け合った、気を掛け合った生活ができる、そういうコミュニティがあること。
地道に一歩一歩進んでいるので、こういう取り組みが全国に広まっていけばいい

ハード・ソフトを兼ね備えた防災拠点となるシェアハウス。
真備町から全国へ、新たな取り組みが広がり始めている。

(岡山放送)

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