飼育員の腕の中でおいしそうにミルクを飲んでいるのは、アカカンガルーのメスの赤ちゃん。
赤ちゃんカンガルーに話しかけるのは飼育員の中島聖一さん。

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カンガルー担当・中島聖一さん:
前足で払いのけたり、意思表示してくるようになりましたね

2020年10月ごろに生まれたとみられる赤ちゃんカンガルー。
本来なら、まだ母親のお腹にある袋の中にいるはずが…

カンガルー担当・中島聖一さん:
(母カンガルーが)今年2月に病気で亡くなってしまい、こちらで取り上げて人工哺育することになった

母親のアラシは病気で2021年2月に死亡。
しかし、袋の中から元気な泣き声がするのに飼育員が気付き、赤ちゃんカンガルーは無事に保護された。

体毛もまだ生えていなかった赤ちゃんカンガルーにとって、2月の寒さは酷なもので、命の危険もあったという。
その後は飼育員の献身的な世話もあり、すくすく育った。

今では保護された時と比べ体重は7倍以上に。大好きな飼育員を追いかけられるほどにまで成長した。母親代わりで面倒を見ているスタッフにとって成長の喜びはひとしお。

カンガルー担当・中島聖一さん:
父性というか、芽生えてきますよね。歩行練習していて、跳ねてこっちに向かってくる時とか、かわいいですね

将来的には群れに戻すことを目標に人工哺育されている赤ちゃんカンガルー。
早ければ10月にも公開されることになっている。

カンガルー担当・中島聖一さん:
ここまで成長したことをみなさんに知ってもらい、一生懸命生きているところを見てもらえればと思います

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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