世界フィギュアスケート選手権で女子フリーが行われ、坂本花織選手が6位、紀平梨花選手が7位、宮原知子選手が19位となった。

紀平選手、坂本選手、宮原選手が演技後にフリーや今シーズンの振り返り、来シーズンへの意気込みについて語った。

紀平梨花「2度と同じミスはしない」

ショートプログラム2位の紀平選手は、フリーで126.62、トータル205.70で7位となった。

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――フリーを振り返って
結構、集中していたんですけど、全然足に力が入らなくて、フワフワした感じになってしまって、もう少し時差というか、夜にしっかり動ける準備をやらなければいけなかったかなと思いました。

――アクセルから入った構成の意図は
朝が練習リンクだったので、全然4回転の調整ができなかったので、今回は回避も考えていて、それで演技までに3アクセル2本で行こうと決めました。

――今大会で得た収穫や課題は
このコロナ禍で開催してくださった方々には感謝の気持ちがすごくありますし、まだまだ自分の調整力が足りなかったですし、演技が終わってからも驚きというよりも、“やっぱり”という感じになってしまったので。

演技前から足がガクガクというか、夜になって眼は冴えているのに、身体が暖かくなっている状態だったので、そういった部分で調整は本当に大事だなと今回すごく学びましたし、ジュニア時代もこういう状況でミスが出てしまったことがあったので、それをもう一度繰り返してしまったのは、本当にダメなこと。

もう少し朝早く起きずに、もっとしっかり夜型にしておくべきだったなという反省点と、世界選手権という舞台でもっともっと活躍したいと思ったので、世界選手権というものを本当に、もっともっと気合を入れて臨んでいきたかったなと思いました。本当に申し訳ないなという気持ちです。

――来シーズンへの抱負
来シーズンはこのようなフリーは2度とせずに、一番フリーの本番、その瞬間に合わせることがすごく大事だと感じたので、直近の調子よりも時間帯に、一番良いところに合わすのが大事だなと学んだので、こういうことを2度とミスしないようにしてオリンピックシーズンに気合を入れて、練習を積んでいきたいと思いました。

坂本花織「フリーは完璧な演技をしないと」

ショートプログラム6位だった坂本選手は、フリーで137.42、トータル207.80で6位となった。

――フリーを振り返って
最初のフリップでオーバーターンしてしまって、ちょっと一瞬焦ったんですけど、すぐ切り替えて、後半は思い切って行けたので、大分良かったかなと思います。

――どんな思いで試合に挑んだ?
練習では大分、前半がしっかり決まれば後半もできるようになってきていたので、その練習を信じてあとはやってきたことをすべて出し切るだけだと思いながらやりました。

――今大会で得た収穫や課題は
今回ショートで久しぶりにルッツを入れたことで、エラーが続いたらそこまで得点が減るかがすごく勉強になったので、今後ショートの構成などをしっかりまた考えないとなってすごく思ったし、フリーはやっぱり完璧な演技をしないといけないと改めて感じたので、その2つをしっかり押さえて、来シーズンに向けて練習してきたいと思っています。

宮原知子「自分の気持ちのコントロールが課題」

ショートプログラム16位の宮原選手は、フリーで112.31、トータル172.30で19位となった。

――フリーを振り返って
ショートに比べて落ち着いていけたと思ったんですけど、やっぱりまだまだ練習が足りないなというのが第一の自分の感想です。

――今日のステップを振り返って
ステップは出来栄え点が取れるところはしっかりできないといけないと思って、最後まで精一杯滑ることをとにかく意識して滑りました。

――シーズンを振り返って
なかなか試合ができない中で、いろいろな練習ができたと思うんですけど、やっぱり心のどこかでまとまっていないというか、しっかりまとまった練習を集中してやらないといけないという気持ちで今はいます。

――今大会で得たこと、次につなげたいこと
自分の気持ちをどうコントロールするかが今、課題で取り組んでいることなんですけど、今までにないぐらい自分がどう考えているのか、すごく観察した試合だったと思うので、これを踏まえて、これからの練習につなげていきたいです。

世界フィギュアスケート選手権2021
3月28日(日)エキシビション 深夜1時00分~2時00分
3月31日(水)ペア・アイスダンス 深夜2時35分~3時35分

フィギュアスケート取材班
フィギュアスケート取材班