「ダメなモノはダメ」。

海外からの観客の受け入れを断念する事態となった東京五輪・パラリンピックは、果たしてどのような大会になるのか?
大会組織委員会・森喜朗前会長の女性蔑視発言に続き、開会式・閉会式の演出トップ、佐々木宏氏がタレント・渡辺直美さんの容姿を侮辱するような演出プランを提案したとして辞任した。

3月21日放送のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」で、レギュラーコメンテーターの橋下徹氏は「渡辺さんがどう受け止めようが、ダメなモノはダメという時代の流れになっている」と、演出プランの提案そのものを批判。
さらに「僕は一瞬でも、もし渡辺さんが自分の仕事として受けた場合は、容認できることになるのかな、と考えたこと自体、もう古い価値観だった」と自省した。

また、大会ではいくつかの競技が隣接する神奈川県や埼玉県の会場でも行われる予定だが、埼玉県の大野元裕知事は、番組で「選手団の中で、感染が拡大したときなど、どうしてもやらなければいけないときには、知事が『埼玉県はこうします』と言わざるを得ない」と述べ、無観客で行う可能性があることを明らかにした。

一方、神奈川県の黒岩祐治知事は「とにかく安全、安心な完璧にやる」と、無観客の可能性については言及を避け、両知事で考え方が分かれた。

橋下徹氏、大野元裕氏、黒岩祐治氏の番組内の発言は?

橋下氏:
僕自身も感覚が古いなというか、過渡期なのだなと今回の件であらためて思わされました。というのは、渡辺直美さんの問題が起きて、渡辺さんがその後、大人の対応というかね。そういうメッセージを出したときに、世間も渡辺さん大人の対応だなと。その時思ったのが「もし渡辺さんがもし受けたのだったら、これどうなんだろう」と、「あの演出いいですよっていった場合どうなのだろう」と考えてしまったんですね。渡辺さんその後、それは受けませんよといいました。本人さんが受けようが受けまいが、「ダメなものはダメ」ということに、今時代の流れになっている中で、僕は一瞬でも、もし渡辺さん受けられる、自分の仕事として受けた場合には、「これは容認できることなのかな」って考えたこと自体がもう古い価値観なんだなということを、自戒の念をこめて、反省をしましたね

松山俊行キャスター:
また、そのオリンピックをめぐっては、20日の5者協議で海外客の受け入れ断念ということになりましたが、大野知事は埼玉独自で無観客という判断をすることもあり得ると発言しています。実際には、チケットの払い戻しなど、困難な財政的な問題もあると思います。本当に知事が判断出来ると考えていますか?

大野氏:
オリンピック委員会や政府とも協議をしながら、そういった判断はする必要があります。直前になって、例えば特定のコミュニティーの中で、例えば選手団とかで感染がわっと拡大したときには、これはオリンピック委員会で判断させるのは、酷だと思います。そこは、権限を持っている知事は、同時に責任を持っているわけですから、どうしてもやらなければいけない時には、知事が「そこは、埼玉県はこうします」と言わざるを得ない。可能性としては否定できませんし、私は引き受けるつもりです

松山キャスター:
黒岩知事は、県独自で無観客という判断ができるか?

黒岩氏:
あらゆることがあるんでしょうけど、しかし、われわれはそういうことじゃなくて、とにかく安全、安心な大会を完璧にやるといったことを、全身で突き進んでいく、これしかないと思いますね

橋下氏:
法的な問題は別としても、僕は大野さんのような態度振る舞いを支持しますね。政府ではなく、あらゆる問題、コロナ対応において知事が責任と権限を持つ。その代わり、政府はお金の面だけはしっかりと責任を持つ。札を刷れるのは日銀だけなのですから、だから政府は「お金は全部用意するから、あとは知事たち、とにかく感染対応を頑張ってくれ、感染を防ぐために頑張ってくれ」という号令が政府から出ればね。これは大野さん含め、全国の知事が、都道府県知事が必死になって頑張ると思うのですが、ちょっとそのメッセージが足りないのと、政府が全部やろうとしている。ここが国家運営をおかしくしている最大の原因だと思います