自民党の斎藤健前経産相がフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演し、7月の参議院選挙により衆参両院で少数与党になったことを受け、石破首相が交代した上で新たな連立政権を作るべきだとの認識を示した。
続投を宣言した石破首相だが、政権運営で難しい舵取りを迫られている。こうした中、参院選後に斎藤前経産相が出席した自民党内の会合では「敗北のけじめとして自民党は野に下る決断をすべきだ」との認識で一致したという。
その真意について斉藤前経産相は「今回の選挙結果は極めて深刻。自公で衆議院も参議院も過半数取れなかった。この未曽有の状況において日本にとって何がベストか、そこから議論しようじゃないかとなったときに新しい安定した連立を作るのが日本のためにはベストだ。しかし、今の総理のもとでは野党は協力できないと言っているわけだから、新しい総裁の下で、新しい連立を追求するということが、ベストなんじゃないか。それができないのであれば、その時には下野する覚悟を持って取り組むべきだ」と、新たな連立政権を作るべきとの見解を語った。また、石破首相の進退についてはご自身が判断すべきとした上で、一番重いのは首相の責任と述べた。
一方、立憲民主党の小川淳也幹事長も、「石破政権は国民の信用を失っている。結果責任をうやむやにしたまま続投して、うまくいくとは思えないというか、成功した事例はおそらくないと思います」と石破首相の続投に否定的な考えを示した。
番組では、橋下徹が55年体制から脱却したヨーロッパの多党制型の権力構築プロセスを提案するなど今後の政権運営について斎藤前経産相と小川幹事長らと議論した。