“素まん”と“すみません”で「すまん」…もっちりとした生地が自慢の具の無い“中華まん”

肉まんや、あんまんでお馴染みの「井村屋」が2020年、新しい中華まんを発売した。今までの常識を覆す具が入っていない“生地だけ”の中華まん「すまん」だ。

具は詰まっていないが、井村屋の自信と遊び心は詰まった生地だけの「すまん」は、SNSで話題となり、2か月で完売した。

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寒い季節に食べたくなる温かい中華まん。肉まんや、あんまん、カレーまんと様々な味を楽しめるのが魅力だが、この中華まんには具が入っていない。

2020年11月に井村屋が発売した、具が無い「すまん」。“素の中華まん”と、具が入ってなくて“すみません”を掛け合わせネーミングされた。街の人は…

女性A:
(皮に)味ついてるかとかが、気になる

女性B:
アレンジが好きな人はいいかもしれないですけど…

男性A:
今、トッピングとか流行りだもんね。食べたい、是非食べたい

そのまま食べてもっちりとした食感を楽しんだり、好みの具を挟んだり、「すまん」のアレンジは無限大だ。

たった2か月で商品化…「中身の無い中華まんが好き」きっかけは客のツイート

作ったのは三重・津市に本社を構える井村屋。
1964年から「肉まん・あんまん」を発売し、専用のスチーマーを導入するなど、中華まんを国民食にまで押し上げたメーカーだ。

井村屋の長い歴史の中でも初の試みとなった、生地だけの中華まんの販売。生まれたきっかけは2020年9月、担当者がツイッターで、6年前に寄せられた客からの声を引用しながらのつぶやきからだった。

井村屋の公式ツイッターでの担当者のつぶやき(2020年9月):
「秋冬の入り口になると思い出すのがこのツイート。もう6年前ですか…。開発部、このツイート見ていないかな…」

(引用された2014年に寄せられた客の声)
「中身の入ってない中華まんが大好物な人間もいるので、井村屋さん作ってくれないかなぁ…」

このつぶやきを見た、商品開発の担当者は興味を抱き、早速試作品作りに。つぶやきから3日後には試作品を完成させ、関係者による試食も。そして味のお墨付きをもらうと、そのまま社長へ直談判し、わずか2か月で発売に漕ぎつけた。

自慢の製法で作る生地に対する絶対の自信…ネット限定で発売するや2か月で完売

明治から続く老舗企業の井村屋が、社長や社員が一体となり、短時間で一見非常識とも取れる商品を生み出した。そこには中華まんの生地に対する絶対の自信があった。

井村屋の担当者:
近年、“二段発酵製法”を開発したことで、生地の美味しさを評価していただくことも増えまして

二段発酵製法とは、通常の中華まんより高級な商品に使う製法で、その名の通り、生地を二度発酵させる。それにより、よりもっちりとした食感と風味のある生地となる。

客からの評判もよく、生地だけの販売をして欲しいという声も増えていたため、将来の販売は想定していた。その事が2か月という短期間での商品化を可能にした。

担当者は「生地は本当に美味しいという自信があったので、企画する時点で自信はあった」と話す。

2020年11月からネット限定で発売を開始。数量限定だったこともあり、すぐに注文が殺到し、想定より早い2か月で完売した。

「そのまま揚げておかずに」という声も…無限大に広がる「すまん」のアレンジ

「すまん」はそのままでもおいしいが、好みの具を挟んで、アレンジを楽しむことができるのも魅力。街の人は…

男性B:
あんこです、こしあん

女性C:
カレーとか付けたら美味しそう

客からの投稿では、ハンバーグを挟んで「ハンバーガー」にしたり、そのまま揚げて「唐揚げ風のおかず」にしたという声も。

楽しいアレンジは無限大だ。

(東海テレビ)