川崎ブレイブサンダースと横浜ビー・コルセアーズの“神奈川ダービー”第2戦。

最終クォーター残り4秒だった。
65-62で川崎が3点をリードする中、横浜のキャプテン生原秀将(26)が魅せる。「点差が3点で決め切る自信もあったので、思い切って打った」と3ポイントシュートを沈め、土壇場で65-65と同点に。
生原は思わず雄叫び上げる。

©B.LEAGUE
©B.LEAGUE
この記事の画像(5枚)

しかし、残り0.7秒だった。
川崎の藤井祐眞(29)がケリをつける。マティアス・カルファニ(29)のパスを受けると、後ろに飛びながらフェイダウェイシュート。
「ボールを持ったら決めることだけを考えて最後は打ちました」と決勝弾を沈め、67-65で川崎が接戦を制した。204センチのカルファニは嬉しさのあまり、藤井を高く抱きかかえた。

藤井は試合後の会見で「同点になった時、正直マジか?と思った。ただ、残り4秒でマイボールで絶対に負けはない。悪くても延長、決めたら勝ちだったので、気は楽だった」と冷静に分析した。また、「打ち切って決められてよかったが、半秒くらい残っていたので、『ディフェンスしなきゃ』とすぐ切り替わった。ブザービーターなら一番よかった」と表情を緩ませた。

川崎はこれで7連勝。「ケガ人もいて万全ではないが、チームがいい方向に向かっている。チーム一丸でやっていきたい」と語った。

また、佐藤賢次ヘッドコーチ(41)は「神奈川ダービー、最後に藤井のシュートでバスケの醍醐味を感じられるいい試合になった」と藤井を称えた。

横浜ビー・コルセアーズ 65-67 川崎ブレイブサンダース
(2月28日・横浜国際プール)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。