「タフなゲームになると思っていたが、後半に『アキ』がしっかりディフェンスをしてくれて、自分たちにいい勢いを与えてくれた」  
勝利監督インタビューで千葉ジェッツ大野篤史ヘッドコーチ(43)はそう声を弾ませた。  
『アキ』とはチームの守備の要・藤永佳昭(28)だ。

ディフェンスの要・藤永佳昭

チームマスコットの『ジャンボくん』の誕生日を祝ってピンク色のユニホームを身にまとった千葉ジェッツは4点リードで試合を折り返すものの、第3クォーターに信州ブレイブウォリアーズにリードを奪われてしまう。
『アキ』こと藤永は「ディフェンスがソフトだ」とベンチで戦況を見つめていた。
そして、53-56と3点を追う形で迎えた最終第4クォーター、藤永が起用される。

©B.LEAGUE
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「ボールマンプレッシャーと1対1で簡単に抜かれないことを意識して臨んだ」という藤永が、ボールを持つ相手に厳しいマークでプレッシャーをかけ続ける。相手のガード山本エドワード(34)にまとわりつき、シュートを打たせない。さらに、173センチと小柄な体格ながらも、相手の208センチの巨漢ジョシュ・ホーキンソン(25)を体を張ったディフェンスでブロックするなど、信州のオフェンスのリズムを止める。

流れは徐々に千葉に。シャノン・ショーター(31)が連続得点をあげ、逆転に成功すると、その後もセバスチャン・サイズ(26)、富樫勇樹(27)が得点し、信州を突き放す。最終スコア70-64で勝利を飾った。

「ディフェンス面で自分が先頭に立って守る背中を見せてギアを上げなければいけないと思った 。僕だけがディフェンスをしてもチームとして機能しないので、全員を鼓舞するように声を掛けた」と藤永。

2月13日・試合後
2月13日・試合後

頼もしい守備の要が言葉だけでなく背中でチームを引っ張る。

千葉ジェッツ 70-64 信州ブレイブウォリアーズ
(船橋アリーナ)

ふなっしーが千葉ジェッツと期限付き選手契約!背番号274  

2月13日・試合前
2月13日・試合前

一方、13日の試合前にはチームは船橋市の非公認キャラクターふなっしーとプロ選手契約を結んだ。昨年に続き2度目の入団で、契約期間は、船橋アリーナでの13、14日のホームゲームの2日間。試合前の契約締結式では、梨が6個贈られた。

背番号は274に
背番号は274に

「レイアップシュートを鍛えてきたなっしー。ここぞという時に見せるなっしー」と試合に意気込んだが、念願のベンチ入りは果たせず。

それでも、「新型コロナで大変なこの時期ですけど、皆さんとバスケで楽しく盛り上がっていければいいと思うなっしー」とチームマスコットキャラクターのジャンボくんとオープニングセレモニーやハーフタイムのチアダンスに登場し、会場のブースターを沸かせた。

2月13日・ハーフタイム
2月13日・ハーフタイム
加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。