SNSではトイレットペ―パ―の品薄を不安に思う声も…

新型コロナウイルスの感染拡大にともない、政府は7日、東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県を対象に、緊急事態宣言の発令を決定する。
この発令を前に、SNSではこんな声が挙がっている。

“またトイレットペーパー買い占め地獄来るの?”
“トイレットペーパー一応買っておこう”
“宣言出たらまたなくなるのでは?”

トイレットペーパーが品薄になることに不安を感じている人がいて、近くのスーパーなどで買い占めが始まっているとの報告もみられた。

実際、昨年の2月末ごろ、新型コロナウイルスの感染拡大に関する「デマ」で、一時トイレットペーパーを買い求める人が殺到し、品薄となる事態が起きた。

2020年2月末 トイレットペーパーなどが一時品切れ状態となっていた
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デマの内容は「トイレットペーパーの製造元が中国。次はトイレットペーパーが品薄になる」といったもの。実際、日本のトイレットペーパーは、殆どが国内の工場で生産されており、在庫は十分にあったのだ。

(関連記事:デマだと知りながらも買う…“ある噂”によりトイレットペーパーが各地で品切れ

それでは、緊急事態宣言発令を前に、現在、トイレットペーパーの供給はどうなっているのか?
注文は増えているのか?
トイレットペーパーの生産量が国内最大級の静岡県富士市の製紙メーカー・丸富製紙に話を聞いてみることに。

なおこの丸富製紙は、1日に約480万ロール(約600トン)を全国に出荷しており、昨年、トイレットペーパーが品薄になった際には公式Twitterでトイレットペーパーの在庫が潤沢にある写真を投稿し、話題となった会社だ。

丸富製紙の日向孝夫常務取締役に詳しく話を聞いてみた。

原料も潤沢、通常通り操業中

――現在、トイレットペーパーの注文は増えている?

多少、増えているかもしれませんが、前回のパニックのような増え方はしていません。
ただ私の聞いた話では、お店でいつもは1パック買うところを2パック買うといった人も出てきているようです。

――現在の生産状況は?

原料の古紙やパルプも潤沢で、通常通り操業している状況です。

「全く心配することはありません」

――今回は品薄にならないと考えて大丈夫?

前回もメーカーには在庫はありました。
間違った情報が流されることさえなければ、パニックになることはありません。前回のパニックを経験して、消費者の方も賢くなったのではないでしょうか?

――トイレットペーパーがなくなることを不安に思う人に向けて、メッセージを!

メーカーとしては、各社とも通常通り操業していますので、心配ありません。
原料の調達も国内で出来ていますし、物流も問題なし。全く心配することはありません。

トイレットペーパーをトラックに積み込む様子(画像提供:丸富製紙)

さらに、もう1社、同じく静岡県の製紙メーカー・林製紙に話を聞いてみたところ、以下の回答をいただいた。
「前回の品薄が起きた時の反動で、メーカーは多くの在庫を抱えており、余裕がある状態。供給体制は十分整っている。消費者の方には賢明に動いていただきたい」

2社の話ではトイレットペーパーの供給体制は、問題ない。消費者には、買い占めなどせず冷静に対応することが求められる。
 

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