新型コロナの検査回数の水増しで愛媛県が補助金8510万円をだまし取られた事件で、詐欺の罪に問われている元調剤薬局の社長の女は15日、裁判で「期待していたより検査の申し込みが少なく、運営費をまかなうため」と動機を話しました。検察は懲役4年を求刑しました。
詐欺の罪に問われているのは、元エンゼル調剤薬局の社長・沖恵子被告(60)です。
起訴状などによりますと、沖被告は愛媛県の新型コロナ無料検査事業で2022年1月から半年間に渡り、検査の回数を約2700件水増しし、不正受給した1225万円程を含む補助金8510万円余りをだまし取った罪に問われています。
松山地裁では初公判が開かれ、沖被告は起訴内容を認めました。動機は「期待より検査の申し込みが少なく、検査会場の運営費をまかなえたらと思った」と話しました。
検察は「県の制度の根幹を揺るがす悪質な犯行」などとして懲役4年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。
判決は8月19日に言い渡されます。
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