親の問いかけが幅広いのかも
また、子どもは豊かな想像力を持っています。頭の中ではいろいろな世界が膨らんでいるからこそ、言葉を選んで伝えるのがもどかしくもあり、難しくもあるのではないでしょうか。
さらに、子どもを取り巻く環境は常に変化しており、目に入る情報も体験も日々増えています。また、それぞれの子どもの気質、能力、発達過程の違いによって、その感じ方に複雑さや不確定さが増すこともあるでしょう。
心の中にはたくさんの思いや考えがあるからこそ、どう言葉にすればいいかわからない。そんな状態なのかもしれません。
「わかんない」は、自分らしさが育つきっかけになる言葉ともいえるのではないでしょうか。
ここで、先ほどの「今日はどうだった?」に戻ってみましょう。この質問に対して、子どもが「わかんない」「別に」と答えてしまうのは、考えていないからではありません。子どもには感じたことや話したいことがたくさんあっても問いかけの対象範囲が広すぎると、どこから話せばいいかわからなくなってしまうのです。
では、どうすればいいのでしょうか。たとえば、問いかけを少し具体的にするだけで、子どもは自分の気持ちをずいぶん言葉にしやすくなるかもしれません。
弾む対話のHOP!STEP!JUMP!
(1)HOP!まず「“何が”あったか」を具体的に聞く
△「今日はどうだった?」
↓よりも
○「今日、どんなことがあった?」
出来事や事実にフォーカスすることで、子どもが答えやすくなります。
(2)STEP!子どもの“考え・行動の理由”を具体的に聞く
親:今日どんなことがあった?
子:砂場でお城を二回つくった!
親:どうして二回つくったの?
子:一回目は失敗したの。だから、二回目はしっかり作ったよ。
実際の会話はこんなイメージでしょうか。事実を話した後なら、「それどう思った?」「どうしてそうしたの?」といった問いかけを通して気持ちや考えも言葉にしやすくなります。

